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授業の内容(Course Description) |
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この科目で勉強するのは、わたしたちの身分や取引、さらには家族関係についてルールを定めた法律である民法である。 私たちは、生活をしていく上で物の売り買いをしたり、大学に入学したり、住む部屋を借りたり、病院で診察治療を受けたりするが、これらはすべて民法に照らすと「契約」とみなされる。また、結婚をして夫婦どちらかの姓が変わるのも民法の規定に従っているためである。このように、私たちは普段は特に意識することがなくても民法の枠内で生活し、いろいろな行動をしているのである(往々にして、私たちはなにか問題が起こると法律というものを意識することになる)。 この科目では、毎回違ったケースや問題をとりあげ、それが民法の枠組みではどのように解決されるのかということを確認することにより、民法の仕組みや基本的知識を学ぶことを目的とする。分野としては、いわゆる民法で取り扱うあらゆる場合に適用されるルールや前提となる決まり事を定めた「総則」の箇所を主に取り扱う。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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・法的なものの考え方を知る ・民法の基本的枠組みを理解し、(資料を参照しつつ)文章で説明することができる
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成績評価方法(Grading Policy) |
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期末試験(レジュメおよび自筆ノート持込み可)による。原則として、小テスト、レポート、出席そのものによる加点はおこなわない。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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配布するレジュメを参照しつつ授業をおこなう。 参考文献については授業中に指定することがある。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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・わからない箇所については質問してください。 ・試験は持ち込み可ですが、だからといってどこに何が書いてあるかくらいは把握していないと答案作成はできないので、そのつもりで必要な準備をすること。言うまでもないことですが、試験前にまとめてやるよりも定期的に予習復習をするほうが理解は深まります。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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授業には必ず六法を持参してください(必ずしも購入する必要はないです。この点については第1回目の授業で説明します)。 なお、このは便宜上ⅠとⅡに分かれており、極力内容が重複しないように組み立てるため、民法Ⅰで話したことを前提とせざるをえない場合があります。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 ガイダンス・イントロダクション 【第2回】 民法の基本原理 【第3回】 売買契約と意思 【第4回】 人の能力(1) 人はいつから「人」か? 【第5回】 人の能力(2) 「能力」が制限されるとき 【第6回】 恋愛と結婚 【第7回】 ねずみ講と愛人契約 【第8回】 ニセモノの絵を売りつけられたら 【第9回】 無効と取消まとめ 【第10回】 代理(1) 【第11回】 代理(2) 【第12回】 「出世払い」は有効か? 【第13回】・【第14回】 まとめ① 【第15回】 まとめ②・授業内試験(予定、正式には追って連絡します) ※進捗状況に応じて変更する可能性があります
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