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授業の内容(Course Description) |
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この講義は、近代日本外交の歴史的展開を分析することで、諸国家間の多様な利害を調整し、国際秩序を維持するべき「外交」への理解を深めることを目的とする。 授業では、政治エリートの認識、国内政治、国民世論、国際環境ほかの複雑かつ多様な要因を踏まえながら、昭和戦前期の比較的短い期間に対象を限定し、政策決定過程をなるべく詳細に検討する。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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1)特定の事態に対する政策オプションを検討し、戦略的思考を理解する。 2)政策決定過程に関する詳細な分析のあり方を習得する。 3)戦前期日本と国際環境の関連性について理解する。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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試験の成績と平常点を総合的に評価する。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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特定の教科書は使用しない(授業中に参考資料を配付する)。 参考文献は適宜、授業中に紹介する。
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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毎回、自分でとったノートをなるべく当日中に一度、読み返すこと。疑問に思った部分があれば、事典等で調べてみること。この簡単な復習をするだけでも学習成果は相当に上がるはずである。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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充実したノートを自分自身で作成することが重要である。理由は二つ。(1)講義を聴いて「ここは重要だ」と感じたことを迅速にノートにとることには、社会に出てから必要とされる「問題のポイントをつかむ力」「判断力」をつける訓練という意味がある。(2)人間は残念ながら物事をどうしても忘れてしまうので、覚えておくためにメモ(覚書、備忘録)をとることが必要となる。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 ワシントン体制と陸軍の台頭(1) 【第2回】 ワシントン体制と陸軍の台頭(2) 【第3回】 ワシントン体制と陸軍の台頭(3) 【第4回】 ワシントン体制と陸軍の台頭(4) 【第5回】 政党内閣とロンドン海軍条約(1) 【第6回】 政党内閣とロンドン海軍条約(2) 【第7回】 政党内閣とロンドン海軍条約(3) 【第8回】 政党内閣とロンドン海軍条約(4) 【第9回】 満州事変から連盟脱退へ(1) 【第10回】 満州事変から連盟脱退へ(2) 【第11回】 満州事変から連盟脱退へ(3) 【第12回】 満州事変から連盟脱退へ(4) 【第13回】 満州事変から連盟脱退へ(5) 【第14回】 権力状況の再編 【第15回】 まとめと期末試験
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