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授業の内容(Course Description) |
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【近代資本主義の抱える矛盾を乗り越えるための近現代思想の課題を再考する】 大災害、経済不況、貧困、無縁社会が再び大きな社会問題として浮上してきた。そこで、近代日本に大きな足跡を残しノーベル平和賞・文学賞の候補者にもなった賀川 豊彦(1888−1960)の思想と行動を取り上げることにより、日本近代の光と陰を描き出し、現代を再考する新たな鍵を提示したい。 大正時代最大のベストセラー『死線を越えて』で知られる賀川 豊彦は、貧民救済、労働組合運動、関東大震災救援、農民組合運動、生活協同組合運動、平和運動などに取組んだ社会事業家・小説家・詩人。近代資本主義下におこる貧困、戦争、環境破壊などの諸矛盾を、互助の社会システム構築によって乗り越えようとした。最も海外に知られた日本人の一人として、世界的にも活躍した。 その上で、文化、自然、技術に関わる世界の思想潮流や先端研究を積極的に検討していく予定である。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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日本の近代について様々な思想的課題との関わりから考察する視座を養う。また、授業内で学んだ内容をふまえながら、自らが独自に考えた感想を交え、1000字以上の考察をまとめる力を身につける。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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授業参加(60%)、授業内試験(40%)を目安とする。テーマは試験の1~2週間前に発表する。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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参考文献 『常設展示図録 賀川豊彦』鳴門市賀川豊彦記念館、2003。 『死線を越えて』PHP研究所、2009。 『クーリエ・ジャポン』講談社。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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後に取り上げる話題への理解を深めるため、先に取り上げた話題に関する講義ノート・配布資料を順次復習していく。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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授業にきちんと出席し、講義内容に集中して理解を積み重ねてほしい。また、効果的にノートをとることが必要である。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 21世紀と賀川豊彦 【第2回】 2012年国際協同組合年と賀川豊彦 【第3回】・【第4回】 ドキュメンタリー「圓の戦争」「ネズミ族と呼ばれて」等 【第5回】・【第6回】 ショック・ドクトリン(ナオミ・クライン)vs.友愛の経済(賀川豊彦) アフター・ショック&スーパー・キャピタリズム(ロバート・ライシュ) 【第7回】・【第8回】 グリーン・ニューディール(ヴァン・ジョーンズ) 【第9回】・【第10回】 持続可能な発展の経済学(ハーマン・デイリー) 【第11回】 ~【第13回】 人間の不合理性と伝統文化・世界宗教の力(ダニエル・カーネマン、ダン・アリエリー) 【第14回】・【第15回】 「まとめと期末試験」「期末試験答案返却・全体講評」 *以上の順序は入れ替わる可能性がある。また、研究や社会状況、国際情勢の変化に応じて、新しいトピックを加えることがある。
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