Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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近代日本文化研究 I 濱田 陽
必修  2単位
【日本文化】 12-1-1310-0430-03

1. 授業の内容(Course Description)
 【海外の視点:日本文化論にみる文化交流】
 近代日本と日本文化について考察する際、海外からの視点はときに私たちを叱咤し、また魅了する。海外からの日本理解を時代状況をふまえながら考察し、多様な文化交流の様相を浮き彫りにしていく。
 東アジア、インド、アメリカ、ヨーロッパ、世界の事例をバランスを考慮して扱う予定である。
 『「縮み志向」の日本人』(李 御寧)、『ナショナリズム』(ラビンドラナート・タゴール)、『シュリーマン旅行記・清国・日本』(ハインリヒ・シュリーマン)、『菊と刀』(ルース・ベネディクト)、『表徴の帝国』(ロラン・バルト)、『日本史』(ルイス・フロイス)、『大アジア主義』(孫文)、『弓と禅』(オイゲン・ヘリゲル)、『徳川時代の宗教』(ロバート・ベラ)、『歴史の研究』(アーノルド・トインビー)、『木のこころ The Soul of a Tree』(ジョージ・ナカシマ)など。
 上記はリストの一例であるが、最新の思想や考察も紹介していきたい。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 海外の視点による多様な日本文化論を学ぶことにより、文化への鋭敏かつ柔軟な感受性を養う。また、授業内で学んだ内容をふまえながら、自らが独自に考えた感想を交え、1000字以上の考察をまとめる力を身につける。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 授業参加(60%)、授業内試験(40%)を目安とする。期末試験のテーマは試験の約1~2週間前に発表する。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキスト・参考文献は講義中で紹介する。必要な資料はプリントで配布する。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 後に取り上げる日本文化論と比較しながら考察を深めるため、先に取り上げた日本文化論に関する講義ノート・配布資料を順次復習していく。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 授業にきちんと出席し、講義内容に集中して理解を積み重ねていくことが必要である。また、効果的にノートをとることが肝心である。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】・【第2回】
 「近代日本と海外知識人」
 授業で扱う思想家について概論的なガイダンスを行う。
【第3回】・【第4回】
 「東アジア知識人の日本論」
【第5回】・【第6回】
 「アメリカ知識人の日本論」
【第7回】・【第8回】
 「ヨーロッパ知識人の日本論」
【第9回】・【第10回】
 「インド知識人の日本論」
【第11回】・【第12回】
 「その他知識人の日本論)」
【第13回】
 「海外知識人の日本論・まとめ」
【第14回】
 「まとめと期末試験」
【第15回】
 「期末試験答案返却・全体講評」
 *以上の順序は入れ替わることがある。また、社会状況、国際情勢の変化に応じて、新しいトピックを加える。