1. |
授業の内容(Course Description) |
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宗教文化を過去のものとしてだけでなく、現在・未来を展望するものとしてとらえるために、宗教文化と人間・社会のあるべき関係を探求したい。 自分の力と近くを超えた、ある尊い何かに心をゆだね、それを拠り所としてなす行為を、「宗教性の行動」と呼んでみよう。このような行動は、一般社会や他者とどのような接点をもてるだろうか。さらに、世の中にさまざまな宗教性の行動が存在するとしたら、私たちはどのようにして相互に信頼できる社会をつくっていけるだろうか。 宗教文化と人間・社会のあるべき関係を、現代日本社会と世界潮流に照らして、理論面と具体的事例に即して考察する。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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「宗教文化と人間・社会のあるべき関係」を展望するための基礎的知識を学ぶ。また、授業の内容をふまえながら、自らが独自に考えた感想を交え、1000字以上の考察をまとめる力を身につける。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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授業参加(60%)、授業内試験(40%)を目安とする。テーマは試験の1~2週間前に発表する。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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参考文献 『共存の哲学 複数宗教からの思考形式』濱田 陽 著、弘文堂、2005。 『社会貢献する宗教』櫻井義秀・稲場圭信編、濱田陽他著、世界思想社、2009。
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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後に取り上げる話題への理解を深めるため、先に取り上げた話題に関する講義ノート・配布資料を順次復習していく。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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授業にきちんと出席し、講義内容に集中して理解を積み重ねていくことが必要である。また、効果的にノートをとることが肝心である。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】~【第3回】 「宗教性の行動」「相互信頼社会」 【第4回】~【第6回】 「宗教文化と人間・社会:共存(co-existence)の観点から」 【第7回】~【第9回】 「宗教文化と人間・社会:共振(resonance)の観点から」 【第10回】・【第11回】 「宗教文化と人間・社会:日本の事例」 【第12回】・【第13回】 「宗教文化と人間・社会:世界の事例」 【第14回】・【第15回】 「期末試験」「期末試験答案返却・全体講評」 *以上の順序は入れ替わる可能性がある。また、研究や社会状況、国際情勢の変化に応じて、新しいトピックを加えることがある。
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