Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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中国文化講読 II 原田 二郎
選択  2単位
【日本文化】 12-1-1310-0435-10

1. 授業の内容(Course Description)
 後期も同様に中国小説講読。
 後期はとくに「義侠」をテーマとした作品を取り上げていく。
 「義侠」というのは「男気」といったことで、古来中国人がきわめて重視するものである。
 困っている人を見殺しにしない、恩義にはけっして背かない、大義のために自己犠牲もいとわない、等等…
 そういう人間を中国では「好漢」と呼んで敬い、また自らもそう称されることを名誉としてきた。
 中国人の尊敬すべき面がもっとも現れるのが、こういう時であろうと思う。じっくり鑑賞してもらいたい。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 ・中国小説の特長を理解し、味わう。
 ・中国の義侠精神の特色を考察する。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 学期末試験。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキスト:プリントして配布する。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 前回の内容(あらすじだけでなく、そこから分かる中国小説世界の特色など)をよく反芻し、次の授業に臨むこと。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 遅刻・私語・携帯いじりなどをしないこと。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 導入~「侠」とは
【第2回】・【第3回】
 「侠」の源流~司馬遷『史記』刺客列伝
【第4回】~【第6回】
 六朝小説における「侠」~『捜神記』から
【第7回】
 『西遊記』に見る「侠」
【第8回】
 『水滸伝』『三国演義』に見る「侠」
【第9回】・【第10回】
 近世小説の「侠」~『閲微草堂筆記』から
【第11回】・【第12回】
 近世小説の「侠」~『耳食録』から
【第13回】・【第14回】
 近世小説の「侠」~『子不語』から
【第15回】
 まとめ