Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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日本文化研究(書論・鑑賞) I 福井 淳哉
選択  2単位
【日本文化】 12-1-1310-2776-11

1. 授業の内容(Course Description)
 平安時代から鎌倉時代の古筆は、仮名を中心に和様漢字を交えながら多様な書風を展開してきた。これらは書法上の美とともに、国文学や歴史の資料としても重要な価値を有するものである。本講座では、古筆の成立背景をはじめ、書写年代や筆者推定の方法を学ぶとともに、後世における古筆愛好の様相や、近現代における古筆研究の実態などにも視点を向けて考察する。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 仮名および和様の書を学ぶ上での基礎知識を修得し、併せて書の鑑賞眼を養うことを目標とする。書作と研究との関係についても考えていきたい。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 出席が六割を超えること。ノート提出。授業内小テスト。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 『かなの鑑賞基礎知識』(古谷稔、至文堂)
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 博物館・美術館等で書や古美術の鑑賞を心掛けること。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 授業の都度、復習を兼ねて簡単な感想文、および教科書の図版を見ての臨書(鉛筆)を行い、理解を深める習慣をつけたい。授業には毎回の出席を期待する。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 ガイダンス(古筆・古筆切・古筆学とは)
【第2回】
 古筆切の形状 古筆の料紙
【第3回】
 古筆の筆者古筆の鑑定
【第4回】
 古筆の中身古筆の名称
【第5回】
 手鑑
【第6回】
 平安時代の古筆(1)
【第7回】
 平安時代の古筆(2)
【第8回】
 平安時代の古筆(3)
【第9回】
 鎌倉時代の古筆(1)
【第10回】
 鎌倉時代の古筆(2)
【第11回】
 その他の古筆(1)
【第12回】
 その他の古筆(2)
【第13回】
 古筆学の可能性(1)
【第14回】
 古筆学の可能性(2)
【第15回】
 まとめ