Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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授業づくりと指導法研究 III (総合系) 小関 禮子
選択  2単位
【教職大学院】 12-1-1331-1846-10

1. 授業の内容(Course Description)
 授業は、複数の教員によるティーム・ティーチングの形態で行う。
 食育の一環として、6年生の総合的学習における「お雑煮づくり」の授業づくりをテーマにして、食育の意義を理解しながら、教科横断的・総合的に広い視野から授業を進める授業づくりの意義・方法の理解と実践的技量を、指導計画・授業案を作成し、実際の授業を記録分析することなどによって獲得し、協働で授業づくりをしていく実践・研究能力を育成すると共に、食育の開発・指導能力を育成する。
 なお、食の意義・安全性・確保・文化、及びお雑煮の中に含まれている日本の先人の知恵・工夫・文化などにも視野を広げていく。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 <A類学生>
 ・食育の一環として、6年生の総合的学習における「お雑煮づくり」の授業づくりをテーマにして、食育の意義を理解しながら、教科横断的・総合的に広い視野から授業を進める授業づくりの意義・方法の理解と実践的技量を、指導計画・授業案の作成や、実際の授業の記録分析することなどを通して獲得し、授業づくりの実践・研究能力を獲得する。
 <B類学生>
 ・食育の今日的意義を調べ、発表していくことによって意義の理解を深め、6年生の総合的学習における「お雑煮づくり」の授業づくりをテーマにしながら、その実践事例を調べ、発表して視野を広げる。同時に指導計画・授業案を作成し、実際の授業を記録分析することなどによって横断的・総合的に広い視野から授業を進める授業づくりの意義・方法の理解とその実践的技量を獲得し、協働で授業づくりをしていく実践・研究能力を育成すると共に食育の開発・指導能力を高める。
 なお、食の意義・安全性・確保・文化、及びお雑煮の中に含まれている日本の先人の知恵・工夫・文化などにも視野を広げていく。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 実践記録の発表、指導計画・学習指導案などの作成・発表、及び、授業研究の分析の発表・報告、レポートなどを基にして総合的に評価する。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキスト
  特定のテキストは使用しない。
 参考書
  文部科学省『小学校学習指導要領』2008
  『食育基本法』2005
  『食育推進基本計画』2006
  農林水産省『GO!GO!教育ファーム~教育~ファーム事例集』
  服部津貴子『誰にもわかる食育のテーマ50』学事出版 2007
  神門善久『日本の食と農 危機の本質(シリーズ日本の現代)』NTT出版 2006
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 ・各教科や特別活動などで行われる食育の実際について、参観したり事例を集めたりして自分なりにまとめる。
 ・食育に限らず、学校現場での総合的な学習の時間の実践を観察したり指導案を集めたりして考察する。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 食育の必要性
  現代社会において変化する食生活環境の中、「個食」「孤食」「固食」等の食の問題点を指摘し、食についての教育(食育)の必要性を整理する。
【第2回】
 小学校学習指導要領における「食育」
  ・A類学生は、食育の視点から小学校学習指導要領における教育課程を共同で分析・発表する。
  ・理科の栄養と成長の単元、社会科の国際理解教育などとの関連などにも留意する。
【第3回】
 食育の教育実践の紹介・検討
  B類学生が、食育教育の教育実践についてグループで調べたことを紹介し、検討・協議し、食育の課題を明確にする。
【第4回】
 食の意義と栄養・安全性
  食べることの意義を理解し、健康な生活のための食事の栄養バランスや食習慣のあり方について整理する。また、食の意義と栄養について、指導目標、内容を設定し、指導計画案を立案する。前回と同じグループを編成し、グループ毎に教材研究や授業設計、及び模擬授業を実施するための役割分担を行う。
【第5回】
 学校における食育のカリキュラム編成の検討
  学校における食育のカリキュラム編成計画を共同研究した成果を発表し、協議・検討する。
【第6回】
 6年生の食育の年間指導計画案の作成
  6年生の授業を前提にして食育の年間指導計画案を共同で作成する。
【第7回】
 6年生の食育の年間指導計画案の検討
  ・6年生の授業を前提にして食育の年間指導計画を共同で作成したものを発表して検討する。
  ・理科・社会・国語・家庭科など教科横断的に関係性を検討する。
  ・総合的な学習の時間が使えないときは家庭科での授業として検討する。
【第8回】
 日本各地のお雑煮
  ・日本各地のお雑煮の違いについて調べたことを発表し、協議する。
  ・お雑煮の中に中に含まれている先人の知恵・工夫・文化などにも視野を広げ、捉える。
【第9回】
 「お雑煮づくり」の学習指導計画案の検討
  「お雑煮づくり」の指導計画案を検討する。
【第10回】
 「お雑煮づくり」の学習指導案の検討
  ・「お雑煮づくり」の学習指導案を検討する。
  ・模擬授業も取り入れる。
【第11回】
 「お雑煮づくり」の授業研究の計画
  ・「お雑煮づくり」の授業研究の視点・役割分担を協議する。
  ・模擬授業を通して、授業研究の視点や役割の理解を深める。
【第12回】
 「お雑煮づくり」の授業参観・記録
  「お雑煮づくり」の授業を実施、参観し、記録する。
【第13回】
 「お雑煮づくり」の授業の分析①
  「お雑煮づくり」の授業の分析を協議する。
【第14回】
 「お雑煮づくり」の授業の分析②
  「お雑煮づくり」の授業の分析を協議する。
【第15回】
 食育の意義と課題
  食育の意義と課題について協議する。