1. |
授業の内容(Course Description) |
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中学校社会科、高等学校地理歴史科を視野に入れ、最初にそれらの教科の目標や特質を考察する。その上で、これらの教科の授業づくりを教材研究などを通して具体的に検討する。さらに、これらの教科の学習指導は、実際には入試の影響を受けて歪曲化が目立つことから、それらを是正する方策を考察する。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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1 社会科が学習指導の対象にしている社会的事象は、視点や立場が違うと違って見えてくるという特質があることを理解し、それに適切に対応した指導計画が作成できる。 2 社会科における習得と活用(探究)の学習、資料活用の技能を高める学習について、具体的な授業像を思い描くことができる。 3 入試が本来の社会科をいかに歪めているかを分析し、その是正、改善に結び付くテスト等の工夫改善を具体的に考えることができる。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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以下の点を総合して判定する。 期末テストの出来(50%)、レポート等の出来(30%)、授業の出席、参加状況(20%)
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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文部科学省『中学校学習指導要領解説 社会編』日本文教出版 文部科学省『高等学校学習指導要領解説 地理歴史編』教育出版 なお、参考文献は授業の中で適宜紹介する。
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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前時の最後に次時のテーマ、課題等を確認するので、それを踏まえてテキストの該当箇所を熟読したり、事前に調べたり資料収集などして授業に参加するように努めること。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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授業の最初にテーマ、課題を確認し、その後は話し合いや作業、体験等の活動に入ることが多いので、遅刻は厳に慎むこと。なお、遅刻しても授業に参加することは拒まないが、出欠の面では遅刻は欠席扱いとする。グループごとの活動においては、構成メンバーに拘わらず、積極的に参加するよう努めてほしい。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 オリエンテーション 【第2回】 ディベート1「すべての生徒に社会科を学ばせる!是か非か」 【第3回】 ディベート2「長所を伸ばす指導か、短所を直す指導か」 【第4回】 ディベート3「中3でいじめ、万引きなどをやったら、たとえテストは100点でも社会科の評定は1にするべきである」の意見に賛成か反対か。 【第5回】 あってよいちがい、あってはいけないちがいとは? 【第6回】 中学生用「ちがいのちがい」作成し、教材化を考えよう! 【第7回】 すべての生徒に都道府県名知識を身に付けさせるにはどうすればよいか 【第8回】 映像教材を効果的に観賞させるための工夫を考えよう! 【第9回】 東日本大震災時の風評による行動、被害を考える 【第10回】 資料活用を社会科的に考えよう 【第11回】 「正しい答え一つを選べ」は社会科的な設問か 【第12回】 社会科的なテスト問題を工夫、開発しよう! 【第13回】 社会科的なテスト問題を可能とする授業とは! 【第14回】 指導と評価の一体化を図った社会科授業に挑戦しよう 【第15回】 社会科の特質を生かした授業改善のポイント
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