Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

ひとつ前のページへ戻る 教授名で検索

 
初等中等教育論B 澁澤 文隆
選択必修  2単位
【教育】 12-1-1331-3233-10

1. 授業の内容(Course Description)
 今日の学校教育の現状や課題について幅広く、教育の基礎基本を踏まえて言及し、学校教育の見直しや改善の方向、ポイントについて理解・把握できるようにする。このため、最初に教育の原点を探り、次いで国民教育について考える。その上で、今日の学校教育の現状や課題について分析、追究し、改善、改革の方向や方途について具体的に考える。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 1 学校教育は子どもの成長を扶ける営みであること、そして学校教育には現代社会を構成する一員として的確に自己実現を図るための基礎・基本となる能力や態度を一人ひとりの児童生徒にはぐくむことが要請されていることを理解し、学校教育の役割や教員の仕事の重要性について認識を深めることができる。
 2 入試で大きく歪んでいる今日の学校教育の現状と課題を直視し、それらの改善、解決の方向や方途について考え、自分なりに具体策を持ってそれらの課題に取り組んでいくことができるようになる。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 以下の点から総合的に判定する。
 期末テストの結果(60%)、授業の参加態度(20%)、レポート・提出物の出来(20%)
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキストは特になし
 参考文献は授業の中で適宜、紹介する。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 前時の最後に、次時のテーマや課題について紹介するので、それを踏まえて情報収集に努め、自分なりの考えや資料を持って参加するようする。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 ワークショップやグループでの話し合いの場を多く設定するので遅刻は厳禁。また、グループは随時工夫して編成するので、どんなグループ編成になっても日ごろの仲間の壁を乗り越えて積極的に参加するように努めてほしい。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 教育の原点を探る1-縄文時代に教育はあったのか
【第2回】
 教育の原点を探る2-江戸時代の藩校と寺子屋
【第3回】
 国民教育を考える1-「学制」発足時の社会と学校
【第4回】
 国民教育を考える2-軍国主義下と占領下の教育
【第5回】
 国民教育を考える3-変化の時代=生涯学習の時代の教育
【第6回】
 学歴社会と学校教育1-受験競争の熾烈化と高校義務教育化
【第7回】
 学歴社会と学校教育2-入試改革と塾、予備校の隆盛
【第8回】
 学歴社会と学校教育3-全入時代の入試と受験勉強
【第9回】
 社会の変化と学校教育1-ゆとり教育と学力低下
【第10回】
 社会の変化と学校教育2-生活水準の向上、余暇の時代の家庭、学校
【第11回】
 社会の変化と学校教育3-家庭、地域の教育力の低下と学校教育
【第12回】
 社会の変化と学校教育4-就職難と進学、進路の指導
【第13回】
 学校教育の今日的課題1-新しい学力観、生きる力、確かな学力を考える
【第14回】
 学校教育の今日的課題2-教師の多忙化と研修の必要性を考える
【第15回】
 学校教育の今日的課題3-○○教育の要請、総合学習を考える