Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

ひとつ前のページへ戻る 教授名で検索

 
保育内容の指導法(言葉 II ) 杉本 真理子
選択  2単位
【教育】 12-1-1333-0295-09

1. 授業の内容(Course Description)
 本科目は、「言葉 I」に引き続き保育内容の領域「言葉」についての学習を進めます。
 「言葉 I」よりもより実際的に、子どものことばを豊かに伸ばしていく環境や保育者の働きかけ、保育の現場で使われることば、保育者自身のことば、さらに保育現場で出会うことばの問題などについて理解を深めます。また、ことば遊びのレパートリーを増やしたり、劇遊び、絵本作りにも挑戦します。
 「言葉 I」同様、模擬保育を取り入れ、保育実習・教育実習での部分保育を想定し、保育者としてのことば、保育案の書き方も身に付けていきます。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 保育の中での保育者のことばの特性について理解し、子どもに適したことばを使うことができる。
 子どもの発達の状態に合わせて、ことば遊び、絵本の読み聞かせなどが自在に実施できる。
 ことばを促す「ねらい」を持った保育案が作成できる。
 ことばの発達に問題を持つ子どもへの適切な対応を知る。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 授業への参加・授業中の提出物(30%)、グループ研究発表・模擬保育(20%)、学期末のレポート・小テスト(50%)を総合して評価します。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキスト:『幼稚園教育要領 平成20年3月告示』文部科学省、『保育所保育指針 平成20年告示』フレーベル館
 参考文献:『幼稚園教育要領解説』文部科学省、『保育所保育指針解説書』厚生労働省、高杉 自子 他編『新保育講座10 保育内容「言葉」』ミネルヴァ書房、守永 英子 他『保育の中の小さなこと 大切なこと』フレーベル館
 上記以外はその都度紹介していきます。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 ①帝京大学附属幼稚園の見学をはじめ、ボランティアなどに参加し幼稚園・保育所の保育の様子を知る努力や、子どもと関わる経験を、自分から積み重ねていって下さい。
 ②よい保育者には発想の柔軟さや豊かな感性も不可欠ですから、質の高い児童文学や絵本、玩具などに日ごろから親しんで下さい。
 ③ことば遊びに関する作品製作、模擬授業の準備、絵本製作など授業外の作業が多くなりますが、しっかり取り組んで下さい。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 ①演習科目ですから、自ら積極的に授業に参加し、「やってみる」ことを心がけて下さい。
 ②授業で行う一つ一つのことを、子どもの姿を想像しながら、よく考えて取り組んで下さい。
 ③授業では、やってみることと同時にその活動のねらいや方法を学ぶことを意識して取り組んで下さい。
 ④保育者として適切な言葉を使えるように、立ち居振る舞いができるように、日ごろから気をつけて下さい。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 導入 ①受講上の注意 ②ことば遊び(以後、できるだけ毎回ことば遊びを経験していきます。)
【第2回】
 保育の中のことばを実践例から学ぶ ①自分を表現することば ②知るためのことば
【第3回】
 保育の中のことばを実践例から学ぶ ③考えることば ④人と人とをつなぐことば
【第4回】
 保育の中のことばを実践例から学ぶ ⑤イメージを膨らますことば ⑥話す・聴く
【第5回】
 保育の中のことばを実践例から学ぶ ⑦絵本や童話・詩を楽しむ ⑧文字への興味
【第6回】
 保育の中のことばを実践例から学ぶ ⑨ことばのつまずきと問題 ⑩ことばの問題への対応
【第7回】
 模擬保育の準備 ①劇遊びの実践を学ぶ
【第8回】
 模擬保育の準備 ②グループメンバーを決める ③ことば遊び、パネルシアター、劇あそびなどを模擬保育の形で発表するための準備をする
【第9回】
 模擬保育の準備 ④各グループで準備を進める 
【第10回】
 模擬保育の準備 ④各グループで準備を進める ⑤場の設定、時間の流れ、子どもの動きなどを工夫し、保育案を作る
  〈宿題〉授業時間外で、模擬保育の練習を積む。
【第11回】
 模擬保育その1 発表者以外を幼児に見立て、グループで模擬保育を実施し、感想やアドバイスを交換する。前半グループ。
【第12回】
 模擬保育その2 同上。後半グループ。
【第13回】
 絵本作り 創造性豊かで簡単にできる絵本を作成する。
  〈宿題〉冬休みを利用し、束ねた絵本にストーリーを考え、絵本を完成する。
【第14回】
 創作絵本の読み合い 完成した絵本を互いに読み合い、それぞれの作品を味わい、良い点を話し合う。
  〈宿題〉創作絵本に表紙を付け完成させる。
【第15回】
 まとめ・・・今学期の学習を振り返る。
 注:履修者の人数、特性により、予定を変更することがあります。