Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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保育の心理学 II 芦澤 清音
選択  2単位
【教育】 12-1-1333-1556-08

1. 授業の内容(Course Description)
 保育の心理学Ⅰで学んだ子どもの発達に関する知識を深め、実践的理解へと広げていくことをめざす。具体的には、保育現場の映像や保育事例の分析を行い、子どもの行動を理解し、行動の背景となる内面および保育環境との関連を理解し、保育の状況に応じて子どもを理解する視野を養う。さらに、各自が保育ボランティアで経験したエピソードを持ち寄り、グループ討議を通して学生同士で子どものの理解、保育の見方を高め合う。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 ・子どもの発達と保育実践について理解を深める。
 ・保育現場における子ども達の姿をイメージして、関わりや遊びを考えることができる。
 ・子ども理解にそって、発達援助を考えることができる。
 ・保育における多様な子どもの姿を知る。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 授業に参加する姿勢、課題への取り組み、中間レポート、試験で総合的に評価する
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 参考文献:浜谷直人著『保育力』 新読書社
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 文献検索を行い、保育事例など、保育実践に関する文献を読む。
 保育事例を選び、授業に向けてレジメを作成する。
 保育ボランティアなどを積極的に行い、保育現場の実態に触れる経験をする。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 日頃から、子ども達の姿に関心を持ち、保育事例などを積極的に探して読んでほしい。
 保育ボランティアを積極的に行い、保育における子どもたちの姿をできるだけたくさん知ってほしい。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 授業ガイダンス
  半期の授業内容の概要を説明し、文献探しやボランティアなど、保育現場にかかわる機会を持つように伝える。文献の紹介なども行う。
【第2回】
 保育場面から子どもを理解する(乳児)
  1,2歳児クラスのビデオの中から、いくつかのエピソードをとりあげ、子どもの行動の背景(子どもの気持ち)を考えるなど分析を行う。
【第3回】
 保育事例から子どもと保育を理解する(1歳児)
  1歳児の事例から、子どもの行動の背景(子どもの気持ち)と保育者の関わりについて考える。
【第4回】
 保育事例から子どもと保育を理解する(2歳児)
  2歳児の事例から、子どもの行動の背景(子どもの気持ち)と保育者の関わりについて考える。
【第5回】
 乳児期の自我の育ち、人間関係の発達を促す保育
  乳児期の発達のまとめとして、自我の育ち、人間関係の発達についてまとめ、保育者のかかわり、生活と遊びの展開などについて、グループで話し合う。
【第6回】
 グループ発表の検討
  グループごとの発表をもとに討議を行う。
【第7回】
 保育場面から子どもを理解する(幼児)
  3歳児クラスのビデオの中から、いくつかのエピソードをとりあげ、子どもの行動の背景(子どもの気持ち)を考えるなど分析を行う
【第8回】
 保育場面から子どもを理解する(幼児)
  4,5歳児クラスのビデオの中から、いくつかのエピソードをとりあげ、子どもの行動の背景(子どもの気持ち)を考えるなど分析を行う
【第9回】
 保育事例から子どもと保育を理解する(3歳児)
  3歳児の事例から、子どもの行動の背景(子どもの気持ち)と保育者の関わり、保育の作り方について考える。
【第10回】
 保育事例から子どもと保育を理解する(4歳児)
  4歳児の事例から、子どもの行動の背景(子どもの気持ち)と保育者の関わりについて考える
【第11回】
 保育事例から子どもと保育を理解する(5歳児)
  5歳児の事例から、子どもの行動の背景(子どもの気持ち)と保育者の関わりについて考える
【第12回】
 幼児理解と幼児期の保育
  幼児期の子どもの発達と保育支援についてグループでまとめ、発表を行う。
【第13回】
 幼児期の保育課題と就学への支援
  5歳児の保育について、そのあり方と意義、就学支援への課題について、事例などをもとにグループで議論し考えを深める。
【第14回】
 各自、ボランティアなどでかかわった事例を持ち寄り分析をする。
【第15回】
 まとめと試験