Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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障害児の心理B(知的障害者等の心理・生理・病理) 石川 政孝
選択  2単位
【教育】 12-1-1333-1832-10

1. 授業の内容(Course Description)
 【選択科目】【特別支援教育に関する科目・特別支援教育領域に関する科目・心身に障害のある幼児、児童又は生徒の心理,生理及び病理に関する科目】
 障害児は、「子どもとしての心理的傾向と問題」と「障害に関する心理的傾向と問題」の2つの心理を持っていると考えられる。ところで「障害に関する心理的傾向と問題」には、「障害に共通する心理的傾向と問題」と「障害に独自な心理的傾向と問題」の2つの種類がある。
 「障害児の心理A」では、肢体不自由児の心理についてその理解の方法と「障害児に共通する心理的傾向と問題」について論じられるが、本講義は、知的障害児を中心に肢体不自由児、病弱児、視覚障害児、聴覚障害児、発達障害児並びに言語障害児などの障害児の「障害に独自な心理的傾向と問題」に関する理解を養う。
 なお、知的障害児の心理に関しては、心理特性に影響する障害の原因や脳の生理と病理について述べる。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 知的障害児を中心に、肢体不自由児、病弱児、視覚障害児、聴覚障害児、発達障害児並びに言語障害児などの障害児の「障害に独自な心理的傾向と問題」に関する理解を深め、また、知的障害児の心理的傾向に影響する障害の原因や脳の生理・病理について知ること。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 試験(90%の割合)と授業参加度(10%の割合)を総合して評価する。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキスト
  曻地勝人他編著『障害特性の理解と発達援助』第2版ナカニシヤ出版
 参考文献
  小池敏英・北島善夫『知的障害の心理学』北大路書房
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 テキストをよく読んで授業に参加すること。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 障害児理解のための観察者の視点、対話者の視点及び共感者の視点をもってほしい。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 オリエンテーション、授業の目的、内容、進め方、評価方法、参考書等について
【第2回】
 「知的障害児を中心とした障害児の独自な心理的傾向と問題」
 1.知的障害児
 (1)知的障害児の心理的傾向と問題①
    知的障害の原因
【第3回】
 (2)知的障害児の心理的傾向と問題②
    脳の生理と病理
【第4回】
 (3)知的障害児の心理的傾向と問題③
    知的障害児の知的機能について
【第5回】
 (4)知的障害児の心理的傾向と問題①
    知的障害児の性格行動について
【第6回】
 (5)知的障害児の心理的傾向と問題②
    知的障害児の分類と心理的指導について
【第7回】
 2.肢体不自由児
 (1)肢体不自由児の心理的傾向と問題①
    肢体不自由児の知的機能と性格行動
【第8回】
 (2)肢体不自由児の心理的傾向と問題②
    脳障害性肢体不自由児の心理特性
【第9回】
 3.病弱児
  病弱児の心理的傾向と問題
   入院と病弱児の心理
【第10回】
 4.視覚障害児
  視覚障害児の心理的傾向と問題
   聴覚による手がかりと障害物知覚など
【第11回】
 5.聴覚障害児
  聴覚障害児の心理的傾向と問題
   聴覚障害児のパーソナリティなど
【第12回】
 6.その他の障害児
 (1)発達障害児の心理的傾向と問題①
    広汎性発達障害
【第13回】
 (2)発達障害児の心理的傾向と問題②
    学習障害と注意欠陥・多動性障害
【第14回】
 (3)言語障害児の心理的傾向と問題
    言語障害児の心理特性
【第15回】
 授業の振り返りとまとめ