Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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教科指導法(算数) 廣田 敬一
選択  2単位
【教育】 12-1-1333-1866-01

1. 授業の内容(Course Description)
 算数科の目標や指導内容を知り、その意味や意義、指導方法等について理解する。そのため、学習指導要領解説に示された内容や教科書教材等を調べ、発達段階に応じた指導の要点をとらえる。また、学校現場における授業の記録(指導案・授業写真等)を参考に、評価や指導の在り方について考察し、模擬授業を通して指導法のポイントをつかむ。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 ①算数科の4領域の内容について概要を理解し、指導の要点がとらえられる。
 ②算数科の基礎的基本的事項の指導について、簡単な指導案を作成することができる。
 ③演習や模擬授業を通して、発問や板書等、学習指導についての基礎的な技能を身に付ける。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 授業中に行う小テスト、指導案及び模擬授業の内容、ワークシートの記述と発言の状況、出席状況を総合して評価する。おおむね、テスト40% 指導案・模擬授業30% ワークシート・発言20%、出席状況10%の配分で評価する。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキスト:『算数の基礎・基本を楽しく学べる授業(初版)』、廣田敬一著、教育出版
 テキスト:『小学校学習指導要領解説・算数編(4版)』、文部科学省、東洋館出版社
 参 考 書:『算数教育指導用語辞典(第4版)』日本数学教育学会編著、教育出版
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 指導案の作成・模擬授業は、数名ずつのグループを組織して分担して行う。グループで、教材や板書資料等を準備するなどの事前学習をしっかり行うこと。また、講義は、上記テキストの内容に則って進行するので、該当項目について予習しておくこと。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 図形領域の講義・模擬授業における作業のために、三角定規、コンパス、分度器、はさみ等を用意することが望ましい。また、はさみは、その他の領域の操作活動でも用いることがあるので、常時持参することが望ましい。
 毎回、ワークシートの設問に答える形で講義を進行する。授業内テストは、その際の記述内容を中心に出題するので、しっかり記述し活用すること。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 算数科の目標と課題/教材研究の方法(教科書の読み方・指導案の書き方)
【第2回】
 数の指導(数を数えること・十進位取り記数法)/模擬授業の分担
【第3回】
 数の指導(小数と分数の指導、倍数・約数の指導)/指導案作成演習
【第4回】
 計算の意味の指導(加減法の意味の説明・操作とテープ図)/模擬授業①
【第5回】
 計算の意味の指導(乗除法の意味の指導・計算の意味の拡張)/模擬授業②
【第6回】
 計算の意味の指導(小数・分数の乗除の式の説明と数直線)/模擬授業③
【第7回】
 計算の方法の指導(繰り上がり・繰り下がりの加減、わり算)/模擬授業④
【第8回】
 計算の方法の指導(小数・分数の乗除法の計算の説明)/模擬授業⑤
【第9回】
 基本量についての指導(測定の考え・量感の指導)/小テスト①
【第10回】
 図形の計量と単位量当たりの大きさの指導(面積の公式の導き方)/模擬授業⑥
【第11回】
 基本図形の概念形成(図形の観察・構成などの活動と定義)/模擬授業⑦
【第12回】
 図形と論理的な考え方の指導(三角形の内角の和と作図)/模擬授業⑧
【第13回】
 式の表現と読みについての指導(式のはたらき)/模擬授業⑨
【第14回】
 資料の整理と読みについての指導(一連の統計的な活動)/模擬授業⑩
【第15回】
 関数の考えについての指導/算数的活動についての考察/小テスト②