1. |
授業の内容(Course Description) |
|
知識基盤社会における教育の在り方を、特に小学校における教科等学習指導に焦点をしぼって探究していく(教科の選定は履修学生の自由)。社会的要請と保護者、学習者の要望を踏襲した學びの在り方を小グループで調査、発表し、全体での対話を通して深め合っていく。 また、教育実習や短期ボランティアだけでは感じ得ない教育現場の事象について紹介し、価値観が多様化してきている児童、保護者との対応、同僚との協働について論究していく。 授業実践と教育的事象を学術的視点から分析し、より良い授業者(内省的実践者)、より良い「教師」としての基礎を身につけることを目的とする。 特に前期においては、教育学という学問的視点から教師という職業や授業という営みを考察していく。
|
2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
|
・学習指導要領の変遷から教育における社会的要請を考察できる。 ・工業型社会とポストモダン社会における教育の相違点を理解する。 ・ポストモダン社会におけるコンピテンスを考察できる。 ・指導要録における評価の変遷を理解し、コンピテンスに即した評価観を考察できる。 ・ポストモダン社会における学力観、評価観から、望ましい学習観、指導観を考察できる。
|
3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
|
・授業参加態度(協力的態度、意欲・関心)…45% ・プレゼンテーション…20% ・中間レポート…15% ・総括的レポート…20%
|
4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
|
・授業内で紹介する。
|
5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
|
各テーマ毎に協同学習を行うため、同学の士と事前に学びを深め、プレゼンテーションの準備を行う必要がある。
|
6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
|
学ぶことは、文化的実践への能動的参加である。そのため、授業に当然の如く出席し、同学の士と主体的に授業内容について語り合えるようにすること。 本教育学演習は、教育現場において現実に起こっている事象を学術的に紐解いていく。それゆえ、主体的且つ継続的に学校現場でのボランティア等に参加をしてほしい。学問的研究と職人的修練を連動できる、すなわち理論と実践の往還が行える教師を目指し、研鑽を積んでほしい。
|
7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
|
【第1回】 オリエンテーション 【第2回】 「勉強」と「学び」の違い 【第3回】 いつから勉強になったか?学習指導要領の変遷 【第4回】 知識基盤社会とは何か?教育の在り方は? 【第5回】 知識基盤社会と工業型社会における教育の相違点は? 【第6回】 キーコンピテンシー、コンピテンスとは何か?学力観の変遷 【第7回】 21世紀のコンピテンスを前提にすると評価の在り方は…? 【第8回】 学力観と評価観から「学び」の在り方を考察する(前半レポート) 【第9回】 教育における現代的課題①学力低下 【第10回】 教育における現代的課題②問題行動 【第11回】 教育における現代的課題③教育格差 【第12回】 教育における現代的課題④保護者対応 【第13回】 教育における現代的課題⑤教員の同僚性 【第14回】 教育における現代的課題⑥その他 【第15回】 前期総括的評
|