Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

ひとつ前のページへ戻る 教授名で検索

 
小学校・特別活動の指導法 福島 健介
選択  2単位
【初等教育】 12-1-1333-1915-04

1. 授業の内容(Course Description)
 子どもの学びにおける特別活動の意義や役割を学習指導要領における特別活動の記述をもとに概観する。さらに、主に学級活動について具体的な事例を取り上げ、授業案を作成することを通して実践的な指導力の育成を目指すことにする。
 1.特別活動の学校教育全体の中に占める位置や意義、ねらい、歴史的な変遷等について理解する
 2.特別活動の指導内容や指導方法、今日的課題について学校をとりまく状況の変化と共に理解する
 3.特別活動を実施するための学校体制や指導に当たる教員の資質・能力について理解する
 4.グループによる指導案作成を通して、特別活動を指導するための資質や考え方を獲得する
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 特別活動の内容と意義、役割を理解し、特別活動を指導する教師としての指導理念とその手だて及び集団活動に関わる実践的な技能を身に付ける。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 ①学習状況を確認する小テスト
 ②授業の中で実践する集団活動への望ましい関わり方
 ③提出する授業案
 以上3点を総合的に判断する。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 文部科学省 『小学校学習指導要領解説特別活動編』
 以下のサイトには適宜アクセスし、資料がダウンロード・プリントアウトできる準備を整えておくこと
 文部科学省 http://www.mext.go.jp
 国立教育政策研究所 http://www.nicer.go.jp
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 90分の授業の中で、解説全文を読む時間はありません。従って授業の中では関連するページや箇所を紹介するに留めますので、復習や理解のために指示された箇所は必ず読んでおくこと。
 また、適宜紹介する論文やデータ類(基本的にはWebから見つけられるものを紹介します)はダウンロードをして授業のプリントと同様保管をしておくこと。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 特別活動に関する理解や指導力は、全ての教師に求められる必須要件であることを理解し、自らが教師となったときの指導を想定して、積極的に授業に参加して下さい。とりわけ後半の授業は、学生自身が「望ましい集団活動を通して」「集団の一員としてよりよい生活や人間関係を築こうとする自主的、実践的な態度を育てる」ことも目的にグループ活動を行います。より積極的な授業参加が求められます。
 教員との連絡については、メールを原則とします。連絡用のメールアドレスと具体的な方法は初回の授業で通知します。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 ガイダンス
 授業の進め方、評価方法、連絡方法など
【第2回】
 特別活動とは何か
 指導要領上の位置付け、特別活動の目指すもの
【第3回】
 特別活動の歴史的変遷-新指導要領の特徴について
【第4回】
 特別活動の特質と現代的課題
 特に、道徳・生徒指導との関連について
【第5回】
 学級・学校集団の理論と今日の子どもを取り巻く状況
【第6回】
 教科指導と特別活動の関係
【第7回】
 総合的な学習の時間と特別活動
 意義、実践、留意すべき点
【第8回】
 学級活動・児童会活動
 意義、実践、留意すべき点
【第9回】
 学校行事・クラブ活動
 意義、実践、留意すべき点
【第10回】
 特別活動の評価
 評価の意義・基本原理・ねらいと評価
【第11回】
 特別活動の指導計画、指導案の作成(1)
【第12回】
 特別活動の指導計画、指導案の作成(2)
【第13回】
 特別活動の指導計画、指導案の作成(3)
【第14回】
 特別活動の指導計画、指導案の発表と交流
【第15回】
 まとめと期末試験