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授業の内容(Course Description) |
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授業は、複数の教員によるティーム・ティーチングの形態で行う。 学校安全・危機管理について具体的な事例をもとに授業展開を行う。学校安全対策についての具体的な事例を分析するとともに過去に起こった事例を詳細に検討する。受講者自らが事例を収集し、検討しプレゼンテーションを行うとともに演習・ロールプレイング・ディベート・事例短縮法を取り入れた実践研究を行う。 地震等による自然災害や不審者に関わる事例、学校活動中に関わる事例、保護者への対応などを題材として、関係諸機関との連携・協働、学校組織としての対応などについてロールプレイングを通して危機対処・危機管理能力を身につける。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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<A類学生> ・学校は子どもたちにとって教育・学習の場であり、安全で安心な施設環境が確保される必要がある。学校を取り巻く現実とその背景を正確に分析、認識し、安全計画の立案、危機管理マニュアルの作成について実践的に研究することにより、学校安全・危機管理が理解できる。 <B類学生> ・スクールリーダーにおいては、学校の実態を把握し、学校安全・危機管理について教職員を指導・助言できる資質を身につけるとともに、「安全で安心な学校」づくりのために学校のミドルマネージャーとして企画・管理ができる。 ○東日本の大震災を教訓として、緊急時の対応ができることを目標とする。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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15回の講義・演習を通じての課題(レポート)、事例分析・プレゼンテーション、授業づくりへの取組み・(発表等の対応)、講座受講の学生の自己評価・講座受講の学生の相互評価(A類学生、B類学生の到達目標)を元に評価を行う。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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特定のテキストは使用しない。 話し合い・演習資料・ロールプレイング資料(指導者作成) 参考書 1.『学校施設における防犯対策の点検・改善のために(文部科学省)』 2.『学校における安全管理の手引き(東京都)』 3.『学校危機管理アイディア事例集(飯田稔)』 4.『学校の安全管理に関する取組事例集(独立行政法人日本スポーツ振興センター)』
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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・日頃から学校における危機管理について関心を高め、新聞、マスコミの報道についての資料収集を図る
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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・学校における危機管理は教員にとって大切な視点である。未曾有の東日本大震災を受け、これからの教育についてじっくりと考え、皆さんと葉にしあう機会を多く取り、授業の充実を図る。 ・リスクマネジメント、クライスマネジメントについて、しっかりとした考え、方策を持ってほしい。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 学校の危機管理Ⅰ(講義)・学校内外の事故 【第2回】 学校の危機管理Ⅱ(講義)・地震等の安全管理 【第3回】 学校の危機管理Ⅲ(講義)・服務事故 ○演習、課題発表 【第4回】 学校内外の安全管理 【第5回】 緊急及び重大な事件・事故発生時における安全管理対策 ①不審者進入及び情報が入った時の対応、②事件・事故発生時の対応、③事後の対応 【第6回】 阪神・淡路地震(事例研究) 当時の資料、ビデオ、報道を検証し、討議する。(ロールプレイング、ディベート、プレゼンテーション) 【第7回】・【第8回】 (演習)東日本大震災の教訓とその指導 【第9回】 学校における服務事故 Ⅰ 学校における服務事故の事例研究 【第10回】 学校における服務事故 Ⅱ 学校における服務事故防止のための演習 【第11回】~【第14回】 各事例分析 【第11回】 不審者にかかわる事例(事例研究・ロールプレイング・ディベート) 卒業生を名乗る少年が来校し、対応した教職員にいきなり切りつけてきた。 【第12回】 学校活動中にかかわる事例(事例研究・ロールプレイング・ディベート) 理科の実験中、水素発生装置の近くでマッチを点火したところ装置が破裂し、児童が負傷。 【第13回】 保護者への対応(事例研究・ロールプレイング・ディベート) ・担任を変えるよう教育委員会、自分の主張をし続ける保護者との対応を経験する。 ・ロールプレイング中の発言を分析し、解決に向けての方策を探る。 【第14回】 問題行動にかかわる事例(薬物・メール)(事例研究・ロールプレイング・ディベート) 地元の所轄警察・学校の生活指導主任との連携を図り、情報交換を行い、事例分析をする。 【第15回】 学校の安全・危機管理の現状と課題(講義)課題レポート
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