Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

ひとつ前のページへ戻る 教授名で検索

 
国際社会と教育 中山 京子
選択必修  2単位
【教育文化】 12-1-1333-2710-06

1. 授業の内容(Course Description)
 国際化の進展とともに、国際社会に生きる公民的資質を育成することが求められ、学校教育においても国際理解教育の充実が必要となっている。
 本科目では、まず受講生自身に潜む異文化認識の課題や、外国に対する偏見をみつめるところから開始する。そして、国際社会と教育をむすぶ国際理解教育の歴史をひもときながら、国際理解教育の概念整理をする。また、日本や外国で行われている国際理解教育実践をいくつかとりあげ、その良さや課題を検討する。
 最終的には、受講生各自が国際理解教育のアイディアを提案することを目標とする。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 「国際社会に生きる子どもの育成」が現代的教育課題の一つとして言われているが、そもそも国際社会に生きるとはどのようなことか、それに関する国際理解教育はどうあったらよいのかを学ぶ。本講義では以下のことを到達目標とする。
 ・自己内の「外国」「異文化」像を認識する。
 ・国際理解教育に関する多様な領域や目標がわかる。
 ・いくつかの国際理解教育実践の事例から具体的な学習方法を学ぶ。 
 授業終了時には、国際理解教育の概要を理解し、実践事例や教材から学んだ点を生かした教材の素案をまとめることを目指す。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 毎授業ごとのコメントカード、日頃の学習姿勢、発表成果物、提出物、テスト、出席点などから総合的に評価する。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 『入門 グアム・チャモロの歴史と文化−もうひとつのグアムガイド−』(明石書店、2010年)
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 配布資料の精読、課題への取り組みが求められる。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 学生同士のコミュニケーション、課題への積極的な取り組みを前提とする。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
 受講者自身の国際社会/国際理解に関して、「外国」「異文化」認識をみつめることからはじめる。国際理解教育の歴史をひもときながら国際理解教育の多様な領域や目標を考察し、グローバル時代における国際理解教育のあり方を考える。次に、日本人が大挙して訪れる「南の楽園」グアムに焦点をあて、そこで起こっていることから国際理解教育の実践を考える。また、受講生の中から豊かな国際理解体験をもつ学生、留学生からの話を聴き、自分達が国際理解を深める体験をもつ。そして、自らの国際理解を深めるため、実際に教材を活用した学習活動を経験したり実践事例から考えたりし、最後には自らのオリジナル教材を考える。
【第1回】
 オリエンテーション:私の国際理解体験
【第2回】
 異文化への「まなざし」に潜む私の問題
【第3回】
 表現の自由と絵本:『チビクロサンボ』を例に
【第4回】
 国際理解教育の歴史
【第5回】
 国際理解教育の領域
【第6回】
 国際理解教育の内容目標 
【第7回】
 教材開発に向けて―グアムのツーリズムを事例に―
【第8回】
 教材開発に向けて―グアムの歴史を事例に―
【第9回】
 教材開発に向けて―グアムの文化を事例に―
【第10回】
 教材開発に向けて―グアムの食と教育を事例に―
【第11回】
 国際理解教育と評価―グアム学習を事例に―
【第12回】
 100円ショップから国際社会と教育を考える
【第13回】
 コーヒー産業から国際社会と教育を考える
【第14回】
 オリジナル教材開発にむけて
【第15回】
 教材評価とふりかえり