Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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多文化・多言語社会と日本 II 土屋 千尋
選択  2単位
【教育】 12-1-1334-1586-05

1. 授業の内容(Course Description)
 日本にくらす外国をルーツとした人々−大人・子ども−は、どのような経緯で入国し、どのような状況で生活しているのだろうか。彼らのおかれた立場と彼らのかかえる課題、日本側のとりくみについて、人権・法律・労働・医療・教育などの様々な視点から現状をしり理解をふかめる。外国人の住民をおかれた現状をとおして、日本社会の現実をしる。そして、外国人住民とともにいきる日本社会の一市民として、双方ともがすみよい地域社会をつくりあげていくために、まず自分は何をすべきか、地域の人々、そして、国や行政はどうすべきか、受講生のみなさんと一緒に考察していく。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 制度の壁・ことばの壁・こころの壁をのりこえて、外国人・日本人をとわず、双方が希望のもてる社会にするために、社会の一市民として、自分自身は何をすべきかを常にかんがえ、他の人々とネットワークをむすび、ちいさな実践をねばりづよく、つみかさねていくことができる
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 平常点(授業へのとりくみ、課題提出)30%、期末試験(テストまたはレポート)70%
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキスト:「外国につながる子どもたちの物語」編集委員会『まんがクラスメイトは外国人』明石書店
 参考文献:多文化共生キーワード事典編集委員会編『多文化共生キーワード事典』明石書店、春原憲一郎編『移動労働者とその家族のための言語政策』ひつじ書房、田中宏『在日外国人』岩波新書
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 課題については、熟考してとりくみ、期日厳守で提出すること。
 今日的テーマをとりあつかう授業であり、授業に関する報道が連日のようになされている。よって、新聞等の報道を、頻繁にチェックするようにこころがけること。
 テキストおよび参考文献、授業中適宜紹介する文献は積極的にどんどんよむようにすること。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 (1)日本語教員養成課程修了証取得のための必修課目となっている。そのことを十分にふまえ、学習にとりくんでいただきたい。
 (2)当該科目履修希望者は「かならず」第1回目の授業に出席すること。第1回目に手つづきがなされないと単位取得に支障が生じるので、注意すること。
 (3)当然のことながら、授業にはおくれず、やすまないこと。
 (4)クラスメートとのディスカッションをとおし、より、ふかく思考をふかめること。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 講義の目的、オリエンテーション
【第2回】
 多文化化する日本−人の移動と定住
【第3回】
 日本にくらす外国人住民 中国帰国者
【第4回】
 日本にくらす外国人住民 日系人その1
【第5回】
 日本にくらす外国人住民 日系人その2
【第6回】
 日本にくらす外国人住民 国際結婚
【第7回】
 日本にくらす外国人住民 ニューカマーの課題
【第8回】
 在日コリアン その1
【第9回】
 在日コリアン その2
【第10回】
 子どもの教育−不就学の問題と学習権
【第11回】
 政府・自治体の外国人施策・制度 
【第12回】
 NPO活動
【第13回】
 貧困と生存権
【第14回】
 外国人労働者の課題
【第15回】
 全体のふりかえりとまとめ