Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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日本語教授法 II 土屋 千尋
選択  2単位
【教育】 12-1-1334-1586-10

1. 授業の内容(Course Description)
 日本語教授法Iをベースにしながら、成人むけの日本語教育のまとめとして、模擬授業をおこなう。また、今、学校には、外国につながる子ども−国籍をとわず外国にルーツをもつ子ども−の教育がふえている。日本語で日常会話が十分いできなかったり、日常会話ができても学年相当の学習言語が不足し、学習活動の参加に支障が生じている場合がある。そして、文化のちがいにより、日本の学校文化になじめず、不登校、ひいては不就学になっていくケースもある。これら外国につながる子どもをとりまく環境と問題点について、現状を把握し、日本語教育の立場から、どのようなサポートがかんがえられるか考察する。また、日本人・外国人をとわず、子ども達がいきいきとまなびあえる学習環境づくりを提案し、実践にむすびつけていく。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 1.各自が究明するテーマをみつけだしてかんがえ、それらが授業中のディスカッションによって、さらにそのかんがえがふかまり、かつ受講者全員で共有していけるようにおたがい工夫する力を身につける
 2.学習者としっかりむきあって、教授者・学習者がたがいに成長していくようなサポートをかんがえ、実践しようとする力を身につける
 3.教案作成→授業準備→授業実施→ふりかえり→教案てなおし、の一連の作業ができる
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 平常点(授業へのとりくみ、課題提出)50%、期末試験(レポート)50%
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキスト:浅倉 美波 他『日本語教師必携ハート&テクニック』アルク
      齋藤ひろみ編著『外国人児童生徒のための支援ガイドブック』凡人者
 参考文献:東京YMCA日本語学校編『入門日本語教授法』創択社
      河野俊之『Teach Japanese〜日本語を教えよう〜』凡人社
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 教案作成、授業活動報告など、課題について、熟考して、とりくみ、期日厳守で提出すること。指定テキスト・参考文献および授業中適宜紹介する文献はかならずよむようにすること。模擬授業準備および外国につながる子どもの課題の考察のため、サイト、文献、活用できることは何かないか、日頃からよく注意すること。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 (1)日本語教授法Iをかならず履修ずみのこと。(なお、日本語教授法Iは、日本語教育概論をふくめ、日本語教員養成課程の必修科目12単位以上履修ずみでなければならない)。
 (2)当該科目履修希望者は「かならず」第1回目の授業に出席すること。模擬授業などについて詳細は第1日目に指示するので初日の欠席者の履修は困難である。
 (3)機関見学を実施する場合があるので、その時は、学生サポートセンターにて、必要な保険に加入すること(詳細については授業時に説明する)。
 (4)本授業は、日本語教員養成課程修了証取得のための必修課目となっており、かつ、課程の総しあげとなる科目である。そのことを十分にふまえて、学習にとりくんでいただきたい。当然のことながら、授業にはおくれず、やすまないこと。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 オリエンテーション、講義の目的
【第2回】
 模擬授業から何をまなぶか
【第3回】
 教案再検討 その1
【第4回】
 教案再検討 その2
【第5回】
 模擬授業 その1
【第6回】
 模擬授業 その2
【第7回】
 模擬授業 その3
【第8回】
 模擬授業をふりかえる
【第9回】
 JSLカリキュラムの実際 その1
【第10回】
 JSLカリキュラムの実際 その2
【第11回】
 JSLカリキュラムの実際 その3
【第12回】
 教室活動と人間構築再考 その1
【第13回】
 教室活動と人間構築再考 その2
【第14回】
 日本語教育の役割総括
【第15回】
 ふりかえりとまとめ