Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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道徳の指導法 佐藤 高樹
選択  2単位
【教育文化】 12-1-1334-1849-08

1. 授業の内容(Course Description)
 ※本授業は、教職関連科目である(教育職員免許法施行規則に定める「教職に関する科目」-「教育課程及び指導法に関する科目」)。
 この授業では、「道徳」授業の材料となりうる事例や教材、そして授業実践例の考察を通して、(1)「道徳とは何か」「道徳は教えられるのか」といった根本問題、道徳教育の基本的課題を理解し、また、(2)学校での指導法について、学生が自ら具体的事例をもとに考えていく作業を行う。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 ・道徳教育に関わる諸事例の考察から、理論の学びへと至る過程を通して、道徳教育をめぐる問題構造を捉える。
 ・学校における道徳教育の特質を理解し、「道徳」の学習指導要領上の位置づけについて説明できる。
 ・「道徳の時間」の学習指導案を作成することができる。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 授業参加度(リアクション・ペーパーの提出)、課題レポート(「学習指導案」の作成)、および試験の成績に基づき、総合的に判断する。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 『中学校学習指導要領解説 道徳編』
 ・その他、授業において適宜指示する。
 ・授業時にプリントを配付するので、各自ファイルに綴じておくこと。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 ①「道徳」の教材となりうる読み物資料や社会問題に関する新聞記事などを、日頃からチェックし、スクラップするクセをつけること。
 ②授業で配布する「参考文献リスト」をもとに、本授業の内容に関連する文献を読み進めること。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 ①何の理由もなく、第1、2回の授業に欠席した学生は、その時点で授業を受ける資格はないので注意すること(出席できない場合は、前もって教員に連絡すること。研究室:9号館2階研97)。履修方法や課題提出に関する重要な情報を聞きそびれてしまう、ひいては、成績評価に影響するからである。
 ②「学習指導案」の作成には、いろいろな文献を読み、先行事例に書き方を学ぶ必要がある。積極的に図書館を活用し、参考文献にあたること。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 イントロダクション
 ―受講にあたっての注意・受講者の意識調査―
【第2回】
 課題レポート(学習指導案)のテーマ・素材・提出方法
【第3回】
 道徳授業の記憶 ―学校における道徳教育は何が問題か、受講者のコメントから―
【第4回】
 学校教育における「道徳の時間」の位置づけ
【第5回】
 学習指導案の書き方(1)
 ―作成項目・手順について―
【第6回】
 学習指導案の書き方(2)
 ―学習指導過程・指導方法を考える―
【第7回】
 道徳教育の基本的問題点(1)
 ―徳目主義・心情主義をめぐって―
【第8回】
 道徳教育の根本的問題点(2) ―知識と道徳との関係、道徳は教えられるのか―
【第9回】
 「道徳の時間」の実践的課題(1)
 ―「読み物資料」から考える―
【第10回】
 「道徳の時間」の実践的課題(2)
 ―学級経営・学習指導の事例から考える―
【第11回】
 現代の道徳的課題を考える(1)
 ―「生・死」をめぐって―
【第12回】
 現代の道徳的課題を考える(2)
 ―「いじめ問題」を考える―
【第13回】
 現代の道徳的課題を考える(3)
―教材研究・ディスカッション―
【第14回】
 課題レポート(学習指導案)講評・指導例発表
【第15回】
 まとめと評価