Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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教職実践セミナー 鈴木  漠
教職  2単位
【教職】 12-1-1334-3235-03

1. 授業の内容(Course Description)
 教職課程の履修を通じて、教員として必要な資質能力を身に付けることが求められている。教員として求められる4つの事項としては、①使命感や責任感、教育的愛情等に関する事項②社会性や対人関係能力に関する事項③幼児児童生徒理解や学級経営等に関する事項④教科・保育内容等の指導に関する事項が挙げられる。
 教職課程を履修した学生については、教職科目及び教科に関する授業や教育実習などを通してこれらの習得に努めてきたところであるが、教職課程の修了にあたり、その定着を確認し、自らの課題や不足する知識や技能を補い、教職生活を円滑にスタートできると考える。
 本授業は、これまでの教職課程の履修による自己の成果と課題を明確にし、教員としてのより実践的な資質・能力を充実向上させるために、主体的に学習する。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 (1)教職課程の履修による自己の成果と課題を実践的な視点から明確にすることができる。
 (2)教員としての資質能力に関する自己の課題に対する改善案や解決の方策を示すことができる。
 (3)教職生活を前提とした、事前準備や自己研究・研鑽についての具体的取り組みができる。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 ・授業で実施するグループ活動や模擬授業、学校見学等における参加態度及びレポート
 ・自己の教職課程履修及び教員としての資質能力に関する自己分析・改善に関するレポート等
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキストは使用しない。
 参考文献等については、授業において提示する。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 ・教職課程において履修したテキスト・参考文献・資料等により基礎事項を確認しておくこと。
 ・教育実習日誌、研究授業等の授業案などの資料をもとに、自己の課題について整理しておくこと。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 本年度については、授業の受講対象者は、教職課程履修者のうち、以下のすべてに該当者について必修とする。
 1.教育実習を終了していること(後期実習予定者も含む)
 2.教員採用試験一次試験に合格していること(ただし、短大生は、この要件は除く)
 3.教育学科所属学生
 ただし、幼稚園教諭課程の学生については、上記要件によらず希望者とする。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
 ・授業は、履修者の教育実習終了時期に即して、前期(9月~11月上旬)、後期(11月中旬~1月上旬)のいずれかを選択して履修する。
 ・授業構成は、講義・活動7回、実践指導(土曜日等集中講座6コマ分)3回、学校訪問(2コマ分)1回。
【第1回】
 ・オリエンテーション:授業の目標、内容
 ・教職履修カルテ・教育実習日誌等に基づく教職課程履修状況の振り返り
【第2回】
 ・教職に関する学習ー教育実習の振り返り
  ①KJ法による課題分析(講義・グループワーク・討論)
【第3回】
 ・教職に関する学習ー教育実習の振り返り
  ②グループワークによる報告・全体協議(講義・全体活動)
【第4回】
 ・教職に関する学習ー教育実習の振り返り
  ③課題課題の整理(講義・個人活動・レポート作成)
【第5回】
 ・「教員として求められる資質能力と教職課程の履修」(講義・個別指導)
【第6回】
 ・「学級集団の把握と生徒指導」(グループ発表・現職教員による指導)
【第7回】
 ・「児童理解と学級経営」(グループ発表・現職教員による指導)
【第8回】・【第9回】
 ・「学習指導・生徒指導の実践と課題」(学校訪問・現職教員との意見交換)
【第10回】
 ・「授業分析と授業力の向上」(講義・授業分析)
【第11回】
 ・模擬授業①(実践と協議・現職教員による指導助言)
【第12回】
 ・模擬授業②(実践と協議・現職教員による指導助言)
【第13回】
 ・模擬授業③(実践と協議・現職教員による指導助言)
【第14回】
 ・「学習指導と生徒指導の実践的指導力の向上」(現職教員との協議)
【第15回】
 ・「自己課題に関する研究成果の発表」(講義・全体協議)