1. |
授業の内容(Course Description) |
|
ライフ‐サイエンス【life science】は、生物体と生命現象を取り扱い、生物学・生化学・医学・心理学・生態学のほか社会科学なども含めて総合的に研究する学問である。最近は、本来の意味のほかに、エネルギー資源や食糧問題、宇宙開発、人口問題、環境問題などが社会的に大きな問題となり、もはやせまい意味の生物の学問というよりももっと広い立場が必要となっている。急速に発展を遂げつつある分野であるために、明確に限定しにくいが、生命倫理・医療・健康を中心に学習していく。課題となっている問題について現状を正しく理解し、自己の考え方を確立することを目的としている。通年の受講(ライフサイエンスⅠ受講者)のみとする。ライフサイエンスⅡでは、欧米の生命倫理に関する論文からバイオエシックスをとらえ、人としてどう考え生きていくのかをテーマに考えていく。
|
2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
|
生命科学に関する現状を理解するとともに、基礎的知識を身につけ、生命倫理的な課題について考える力を養う。
|
3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
|
授業内理解度調査・レポート提出60%(出席含む)、定期試験40%毎回授業時には、配布資料・購入テキスト、ノートなどを持参すること。まずは出席率60%以上を確保し、ノートを作成し、期日までにレポートの提出を行うこと。授業態度やレポート提出及び出席率が悪い場合には、期末試験の受験資格を与えない。試験時の教科書・ノート・参考書の持ち込みは禁止する。期末試験で一定以上の水準以上の得点が得られなかった履修者については、単位を取得することができない。
|
4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
|
テキスト 『バイオエシックスの基礎 欧米の生命倫理論』 東海大学出版 参考図書 『文系のための生命科学 第二版』 『バイオエシックス入門 第三版』 東信堂
|
5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
|
授業時間ごとに指定する。
|
6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
|
毎回授業時には、配布資料・購入テキスト、ノートなどを持参すること。 ほぼ毎回授業時に、レポート(感想文)提出やグループ討論を行うため、講義中の「マナー(常識的なこと)」を守ること(私語、飲食、脱帽、授業に関係のない行為、例えば、携帯電話・ゲームで遊んだり、読書をしたり等、途中退室などは厳禁)。とくに初回には、授業の進め方や評価方法など詳しく説明するので必ず出席すること。最終講義にて授業の総まとめ、試験の演習等を行う。自身のメンタルヘルスも含めた健康管理に留意すること。
|
7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
|
授業の進行状況により前後することがある。 【第1回】 オリエンテーション:授業の内容や参考文献等の説明。欧米の生命倫理論 【第2回】 人格と生命①「ひと」のいのち 【第3回】 生命の操作と倫理基準①体外受精をめぐる倫理的問題 【第4回】 生命の捜査と倫理基準②人口妊娠中絶と嬰児の人格 【第5回】 安楽死①積極的安楽死と消極的安楽死 【第6回】 安楽死②倫理学と安楽死 【第7回】 安楽死③欠損新生児の生存権 【第8回】 死の定義①脳死と死の再定義 【第9回】 死の定義②倫理学的・哲学的・政策的混乱 【第10回】 死生学①日本におけるデスエデュケーション 【第11回】 死生学②死生観と生き方 【第12回】 命の大切さを考える①(DVD視聴と演習) 【第13回】 命の大切さを考える②(DVD視聴と演習) 【第14回】 命の大切さを考える③(DVD視聴と演習) 【第15回】 授業のまとめと復習(定期本試験対策問題の演習)
|