Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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考古学実習1A- I 阿部 朝衛
選択必修  2単位
【史】 12-1-1340-0014-05

1. 授業の内容(Course Description)
 考古学の主な研究対象は住居や墓穴などの遺構、土器や石器などの遺物である。これらの資料を記録し、活用するためにはさまざまな知識と技術が必要となる。そこで実際の資料をもとに、それら知識と技術を学ぶことを本科目の目的とする。春期では、2010年に帝京大学史学科で発掘調査した荒川台遺跡出土石器の観察・実測を行なう。その際、石器製作実験も実施し、その結果と実際の遺物との比較をする。その後、遺物や遺構などの測量をどのように行なうのかを、トランシットやレベル・平板などの測量器具を用いて学ぶ。
 今年度は夏期に発掘調査を計画しているので、そのための測量実習も行なう(夏期の発掘への参加は必修ではない)。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 石器の形・製作技術に関する基礎的知識を身につける。地形・遺物・遺構の基礎的測量方法を学ぶ。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 授業計画の項目で作成した資料はすべてレポートとして提出し、出席とレポートをもとに評価する。出席しないとレポートの作成は困難となる。出席状況50%、レポート50%とする。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 資料を配布するので、特にテキストはない。作業に必要な小型三角定規・硬質鉛筆は各自が用意する。デバイダー、ケント紙、グラフ用紙などは実習室で準備する。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 博物館見学などを見学し、様々な考古学資料を観察する。
 今年度は夏期に発掘調査を行なう予定であるので、授業時間以外で勉強会を行なうつもりである。発掘参加希望者の勉強会参加を希望する。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 実習室からの遺物・原図、測量器具の持ち出しは厳禁である。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
 次の項目を設けるが、天候の状態で順番・内容を変える場合がある。
【第1回】
 帝京大学周辺の地形観察と資源探索(石器材料など)
【第2回】
 石器製作実験
【第3回】
 石器使用実験
【第4回】
 石器の観察(1)
【第5回】
 石器の観察(2)
【第6回】
 石器の実測(1)
【第7回】
 石器の実測(2)
【第8回】
 石器の実測(3)
【第9回】
 石器の実測(4)
【第10回】
 トランシット、レベル、平板の取り扱い(1)
【第11回】
 トランシット、レベル、平板の取り扱い(2)
【第12回】
 トラバース測量と平板測量(1)
【第13回】
 トラバース測量と平板測量(2)
【第14回】
 遺物・遺構の模擬測量(1)
【第15回】
 遺物・遺構の模擬測量(2)