Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

ひとつ前のページへ戻る 教授名で検索

 
情報と職業 出浦 一夫
選択  2単位
【経営】 12-1-1340-0051-04

1. 授業の内容(Course Description)
 コンピュータ技術、通信技術の発達による、社会の情報化は、産業・産業構造のみならず個人の生活文化をも変容させるほど影響力が強大である。この現状を認識し、情報と職業のかかわりを理解し、情報にかかわる職業人としての資質・能力を修得する事をこの授業の目的とする。
 授業では、コンピュータや通信ネットワークが、社会や企業、政府、地方自治体でどの様に活用され、それにより、職業の形態、職業観がどの様に変化したのかを事例により説明する。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 情報にかかわる職業人としての資質・能力を修得することを授業の目標とする。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 期末試験60%、出席状況40%の割合で評価する。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 教科書『情報と職業』:木暮 仁 著(日科技連)
 参考書『情報と職業』:近藤 勲 編著(丸善)
 参考書を基本に授業を進めるが、出版年度が古いので、適宜教科書により補完する。
 参考文献は講義中に紹介する。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 指定した参考書、教科書を事前に読んでおくこと。
 授業後に配布するまとめのプリントで復習をすること。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 「情報と職業」は、高等学校の教科「情報」の教職課程における必修科目のひとつである。よって、その心構えを持っている学生の受講を要望する。また、積極的に情報と社会のかかわりに関心を持とうという学生の受講を歓迎する。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 イントロダクション
 「情報と職業」の意義。
【第2回】
 情報化社会における職業観
 情報化の意味、わが国における情報化の変遷、わが国の産業界の特徴、職業生活に対する意識。
【第3回】
 情報と情報通信技術
 コンピュータと情報通信技術の発展、ITとは何か。
【第4回】
 情報化社会とIT革命
 産業革命、IT革命、e‐Japan戦略。
【第5回】
 企業組織の情報化
 企業組織と経営活動、企業の情報システム、企業の情報化の動向。
【第6回】
 行政の情報化
 電子政府・電子自治体における電子行政システム。
【第7回】
 これからのビジネスシステムと経営
 情報化によるビジネス環境の変化、電子商取引、電子商取引の形態、電子商取引に対する取り組み状況。
【第8回】
 情報技術革命とは何か
 インターネット革命、情報産業における国際規格とグローバル化、情報産業におけるビジネスモデルと倫理。
【第9回】
 情報技術を利用した協調・協働システム
 情報化がもたらした労働形態の変化、情報技術の導入の歴史、情報技術を利用した職場の情報システム。
【第10回】
 情報技術と消費行動の変化
 情報技術の消費者への関わり、インターネットで変わるショッピング、情報技術と消費者行動の責任。
【第11回】
 情報社会で求められる人材
 情報社会で活躍する人材、情報処理技術者とITスペシャリスト、情報社会と人材育成。
【第12回】
 企業・組織体のセキュリティ
 情報破壊と不正アクセス、セキュリティ対策。
【第13回】
 情報社会における危機管理
 情報社会における危機、危機管理とリスクマネジメント。
【第14回】
 メディア融合と情報公開
 メディアの意味について、情報公開と信頼。
【第15回】
 知的財産の保護と活用
 情報技術の中の知的財産、脆弱なデジタル情報への対策、法律制度から見た知的財産。