Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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史学概論 II 本田 毅彦
必修  2単位
【史】 12-1-1340-0483-05

1. 授業の内容(Course Description)
 まず、現代の歴史学のありように大きなインパクトを与えた、と考えられるウォーラースティンの世界システム論を取り上げ、紹介します。世界システム論については、「西洋を偏重している」などの批判があるのも事実であり、そうした見解についての検討を行います。ついで、近年広く行われるようになった、世界の歴史を一体的なものとして捉えようとする、グローバル・ヒストリーの研究動向に注目します。最後に、近年のメディア革命の進展をふまえて、コミュニケーションの観点から世界史を論じる可能性について、考えてみたいと思います。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 歴史学のありようについて広い知見を持ち、自らもそれについて考えを進めていけるような、「知的装備」を身につけてほしいと思います。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 学期末に、授業内容に関する論述形式での試験を行い、成績評価の基本にします。出席状況も重視します。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 参考文献を、授業時間内に紹介します。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 授業中に紹介された研究書や、自分でみつけた講義内容に関連する文献を読み、自発的に勉強を進めることを期待します。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 講義科目ですが、授業への積極的な参加を歓迎します。わからない部分、より立ち入った説明を聞きたい部分があれば、授業中でも挙手をして質問して下さい。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 授業内容について、ガイダンスを行う。
【第2回】~【第4回】
 「世界システム論-ウォーラースティン」について、論じる。
【第5回】~【第7回】
 「世界システム論-ウォーラースティンへの批判」について、論じる。
【第8回】~【第11回】
 「グローバル・ヒストリー」について、論じる。
【第12回】~【第14回】
 コミュニケーションの観点から世界史を語る可能性について、検討する。
【第15回】
 前期をまとめ、試験を行う。