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授業の内容(Course Description) |
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歴史学を理解するためには、様々な歴史学に関する理論と方法の修得が大切である。本講座ではそれらにつき基礎から解説し理解を深める。私たち人間は古今東西様々な営為を「人類の歴史」として記録してきたが、それらは一体何のためであったか、また、そこにどのような歴史叙述上の特色があったか、まず、それらを「歴史叙述の歴史」として捉え考察する。その上にたって次には、そこに繰り広げられた様々な歴史叙述の理論と方法を学び、かつそれらを批判的に理解する態度を養う。こうした学習を通じて歴史学の何たるかを修得し、合わせてその過程の中で様々な歴史学的思考力をも修得出来るようにしたい。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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この授業科目の中で扱われた様々な重要な歴史学の原論的知識の修得と、それに基づいた歴史学的思考力が養われたかどうか。また、歴史学の方法やその基礎ともなる諸知識についても理解できたか。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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各学期末に実施するペーパーテストにより成績評価するが、課題レポート及び出席率を合わせて20%のウエイトで成績評価に加える。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキスト:使用しない。 参考文献:林健太郎・澤田昭夫『原典による歴史学入門』(講談社学術文庫)、福井憲彦『歴史学入門』(岩波書店)浜林正夫・佐々木隆爾『歴史学入門』(有斐閣Sシリーズ)、斉藤孝『歴史と歴史学』(東京大学出版会)他。
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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授業中に紹介した歴史学に関する基本図書を読み、その要点および疑問点や質問点をノートにまとめる学習活動をすること。 また、授業の進行に合わせた準備学習をすること。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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この授業科目は史学科における重要な科目(必修科目)でもあるので、毎回必ず出席して積極的に学習に取り組んでほしい。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 春季授業の復習。 【第2回】・【第3回】 歴史研究と歴史叙述。(春季の続き:東洋) 【第4回】~【第6回】 歴史研究と歴史叙述。(日本) 【第7回】~【第9回】 歴史理論としての発展段階説。 【第10回】 唯物史観の諸問題。 【第11回】・【第12回】 歴史学と他の学問諸科学。 【第13回】・【第14回】 戦後日本における歴史学の展開。 【第15回】 秋期授業のまとめ。(授業時試験)
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