Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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比較思想史論 南 啓治
選択  2単位
【日本史・文化財学専攻】 12-1-1340-0511-15

1. 授業の内容(Course Description)
 思想史の研究にはおもに次の3つのアプローチがあると思われる。すなわち、1はそのラジカルな思想を最初に生み出した人物とその思想内容の研究であり、2はその思想が他の人々や社会にどのような影響を与えたかの研究であり、3は前代や同時代に発生した他の様々な思想との相互関係の研究である。本講座はそのうちの3を中心に、時代を日本の江戸時代にスポットをあて、とくに儒学思想・国学思想・洋学思想との相互関係を追究することによって、3思想それぞれの特殊性と普遍性を明らかにしてゆきたい。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 江戸時代を理解する重要な要素として、その時代の思想があることは言をまたないところであろう。その意味でこの時代のおもな3つの思想を理解することは重要であり、この3つの思想内容が理解することができたか。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 レポート課題に基づくレポート内容により成績評価する。また、出席率も勘案する。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキスト:使用しない。
 参考文献:日本思想大系ー『藤原惺窩・林羅山』『中江藤樹』『新井白石』『荻生徂徠』『近世神道論・前期国学』『本居宣長』『洋学』(上・下)他。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 授業の進度に対応した準備学習。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 毎回授業に出席し、積極的に質問や発言をしてほしい。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 この授業全体のガイダンス。
【第2回】
 江戸時代の学問奨励と思想。
【第3回】~【第5回】
 儒学思想とその展開。
【第6回】~【第9回】
 国学思想とその展開。
【第10回】~【第13回】
 洋学思想とその展開。
【第14回】・【第15回】
 儒学思想・国学思想・洋学思想3者の相互関係。