1. |
授業の内容(Course Description) |
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受験勉強を終えたばかりの諸君が本格的に歴史を学び始めるために、何が必要だろうか。 何よりも歴史の本をしっかり読み、歴史を学ぶことの面白さを本当に味わうことである。文明の誕生以降については、私の専門である西洋古代史をとりあげ、世界史教科書にも出てくる有名な古典作品をじかに読んでいく。授業全体を読書案内だと思ってくれればよろしい。個々の事実を暗記するのでなく、古代人の考え方・論じ方、言葉の感覚を学び取ってもらいたい。 また毎回の授業で小さな課題を出し、テキストの要約のしかた、授業内容のまとめ方についても指導していく。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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古典作品のテキストを自分の目で読んで理解し、その内容を自分なりの文章で的確に表現できること
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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出席(授業内レポート)20%、2回のミニレポート30%、試験50% ミニレポートを一度も提出しなかった者には、授業内試験の受験資格を認めない
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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毎回プリントを配布する
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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各回の授業で指示する
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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授業内レポートの提出をもって出席点とするので、毎回休まずに出席すること 授業を聞かないでプリントだけ持ち帰っても、決してまともな答案は書けない 授業中に携帯電話を鳴らしたら、その場で起立させ、全員に謝らせる
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 オリエンテーション 歴史を学ぶことの意味 【第2回】 文明の誕生と国家の形成 【第3回】 旧約聖書「創世記」の世界観:天地創造からノアの洪水まで 【第4回】 英雄叙事詩の世界:ホメロス『イリアス』を読む 【第5回】 歴史叙述の誕生(1):ヘロドトスとオリエント世界 【第6回】 歴史叙述の誕生(2):ヘロドトスとペルシア戦争 【第7回】 歴史叙述の誕生(2):トゥキュディデスとペロポネソス戦争 【第8回】 権力の表象:パルテノン神殿は何を語るか 【第9回】 古代ローマの政治と弁論術:キケロ対カエサル 【第10回】 ローマ帝国の成立:アウグストゥスと『アエネーイス』 【第11回】 クレオパトラの実像を求めて 【第12回】 ローマの平和とは何だったか:征服された者たちの声 【第13回】 ローマはなぜ滅んだか 【第14回】 ヨーロッパ世界の誕生 【第15回】 前期のまとめと授業内試験
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