Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

ひとつ前のページへ戻る 教授名で検索

 
西洋史籍講読1A- I 森谷 公俊
選択必修  2単位
【史】 12-1-1340-0538-05

1. 授業の内容(Course Description)
 トゥキュディデス『歴史』をテキストとし、史料解釈と研究の方法を習得する。
 この作品はヘロドトスと並ぶ古代ギリシアの代表的な歴史書で、前5世紀のぺロポネソス戦争を主題とする。アテネやスパルタの政治家・将軍による演説が多数収録されており、近代欧米の政治家や軍人の座右の書として長らく読み継がれてきた。これの一字一句を丁寧に読解しながら、政治と軍事の論理や弁論の技術を学んでいく。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 テキストの読解と史料解釈の方法を習得し、発表と討論ができること
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 出席20% 討論への参加40%、発表40%
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 トゥキュディデス『歴史1』京都大学学術出版会(図書館2階の指定図書を利用)
 特に重要な箇所はプリントを配布する。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 テキストの指定された箇所をあらかじめ読み、発表用のメモを用意してくること
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 黙って座っているだけの者には単位を出さない。
 毎回発声練習を行なうので、声を出すのが嫌いな者は受講しないこと。
 夏休みに読書の宿題を出す(岩波文庫2000頁以上の読破)
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 オリエンテーション・発声練習開始
 トゥキュディデスとその時代
【第2回】
 太古以来の歴史・トゥキュディデスの方法
【第3回】
 エピダムノス紛争
 アテネにおけるケルキュラ使節の演説
【第4回】
 アテネにおけるコリントス使節の反対演説
【第5回】
 スパルタにおけるコリントス人の演説
【第6回】
 スパルタにおけるアテネ使節の反対演説
【第7回】
 アルキダモス王の演説とスパルタの開戦決議
【第8回】
 デロス同盟の成立とパウサニアス事件
【第9回】
 ペルシア戦争後のアテネの発展
【第10回】
 ペリクレスの演説
【第11回】
 開戦第1年・ペリクレスの戦略
【第12回】
 ペリクレスの国葬演説(1)
【第13回】
 ペリクレスの国葬演説(2)
【第14回】
 ペリクレスの国葬演説(3)
【第15回】
 前期のまとめとレポート作成