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授業の内容(Course Description) |
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トゥキュディデス『歴史』をテキストとし、史料解釈と研究の方法を習得する。 この作品はヘロドトスと並ぶ古代ギリシアの代表的な歴史書で、前5世紀のぺロポネソス戦争を主題とする。アテネやスパルタの政治家・将軍による演説が多数収録されており、近代欧米の政治家や軍人の座右の書として長らく読み継がれてきた。これの一字一句を丁寧に読解しながら、政治と軍事の論理や弁論の技術を学んでいく。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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テキストの読解と史料解釈の方法を習得し、発表と討論ができること
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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出席20% 討論への参加40%、発表40%
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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トゥキュディデス『歴史1』京都大学学術出版会(図書館2階の指定図書を利用) 特に重要な箇所はプリントを配布する。
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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テキストの指定された箇所をあらかじめ読み、発表用のメモを用意してくること
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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黙って座っているだけの者には単位を出さない。 毎回発声練習を行なうので、声を出すのが嫌いな者は受講しないこと。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 夏休みの読書発表 【第2回】 戦争第2年・アテネにおける疫病の流行 【第3回】 ペリクレスの激励演説 【第4回】 トゥキュディデスのペリクレス評価 【第5回】 ミュティレネの反乱と陥落 ミュティレネの処遇についてのクレオンの演説 【第6回】 ミュティレネの処遇についてのディオドトスの演説 【第7回】 ミュティレネの処遇をめぐる討論会 【第8回】 プラタイア包囲戦 【第9回】 プラタイアの処遇について 【第10回】 ケルキュラの内乱についての考察 【第11回】 スパルタの将軍ブラシダス 【第12回】 ピュロスにおけるアテネの勝利 【第13回】 ニキアスの和約 【第14回】 メロス島対話 【第15回】 後期のまとめとレポート作成
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