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授業の内容(Course Description) |
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地方史研究とは、国内外のいろいろな地方あるいは地域として認識・区分される、それぞれの場所ごとに堆積されてきた歴史を検討する講義である。地方や地域という区分には、いろいろな範囲が考えられるが、今年度のこの講義では、担当教員が専門とする日本中世の歴史を中心として、その前後の時期も含め、また関連する地理・民俗・宗教・文化なども取り入れつつ、ややマクロな視点から都道府県ごとに地域を区切って説明していく。 多様な側面から都道府県という地域を捉えていく試みとしたい。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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各地方・地域の歴史をはじめとして、それに深く関係する地方独特の制度・民俗・信仰・文化などを知ることで、それぞれの地方に地位する認識と興味・知識を深めると共に、それを基盤として学生諸氏が対応する必要のある、専門演習や卒業論文への構想を作っていくための手掛かりを提供することを目指す。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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出席数は成績評価の前提となる必要条件である。加えて前期授業時間の最後に実施する試験の解答内容を勘案して成績を評価する。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキストは使用しない。必要な場合には、担当教員が適宜プリントを作成して配布する。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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地方史・地域史であるから、それぞれの学生の出身地である地方、また特に興味を持っている地方・地域に関する、地元自治体が刊行している書籍、つまり都道府県史や市町村史、その関連書籍などを読んでおくことが望ましい。あるいは普段から地図を見ることや、観光地情報誌などを見ることも勉強に効果がある。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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特定の地方史・地域史などで卒論を書きたいと思っている学生には、積極的な出席を期待する。 なお下の授業計画はあくまで予定で、授業の進行具合によっては変更されることもあるため、承知しておいていただきたい。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 ガイダンス。講義の方向性の説明、参考にすべき地方史等書籍の紹介などを行う。また日本古代以来の地域区分である国制、近代以降のそれである都道府県制についての説明を行う。 【第2回】~【第14回】 各都道府県ごとの歴史に関する説明を、原則的に時間毎に対象を変えて進めていく。前期には愛知県・大阪府・神奈川県などを扱う予定。 【第15回】 前期のまとめと試験。
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