Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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地理学特殊講義2A- I 三上 岳彦
選択必修  2単位
【史】 12-1-1340-1707-08

1. 授業の内容(Course Description)
 本講義では、人類の祖先が地球上に出現してから現在までの約200万年間の地球上の気候変動について、変動の実態とその原因を解説し、人間社会との関わりを考察する。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 気候変動と人間活動の関わりを、「歴史気候学」の視点から理解することをめざす。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 定期試験と出席状況から総合的に評価する。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキストは使用しない。毎回、プリントを配布する。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 理解を深めるために復習を行うこと。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 毎回、質問・感想・連絡カードを授業開始時に配布し、授業終了時に回収する。カード・リーダーで出欠をとる。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 ガイダンス
【第2回】
 過去200万年間の気候変動:氷期・間氷期サイクルとその原因
【第3回】
 過去2万年間の気候変動:最終氷期の気候と環境
【第4回】
 過去1万年間の安定した気候と文明の発展
【第5回】
 過去2000年間の気候変動:中世の温暖期と近世の小氷期
【第6回】
 歴史時代の気候復元(1)花粉分析:樹木の花粉が語る過去7000年の気候変動
【第7回】
 歴史時代の気候復元(2)年輪分析:樹木の年輪から気候の歴史を探る
【第8回】
 歴史時代の気候復元(3)生物季節:ブドウの収穫日記録、桜の開花・満開日記録から気候変動を推定する
【第9回】
 歴史時代の気候復元(4)湖水・河川の結氷記録:諏訪湖御神渡記録から小氷期の気候を復元する
【第10回】
 歴史時代の気候復元(5)古文書記録:江戸時代の藩日記・天候記録から小氷期の気候変動を復元する
【第11回】
 19世紀の気候変動(1):太陽活動・火山活動と気候変動
【第12回】
 19世紀の気候変動(2):日本最古の気象観測データ「シーボルトによる長崎出島の気象観測記録」
【第13回】
 19世紀の気候変動(3):温暖化と寒冷化が繰り返された幕末期の気候激変
【第14回】
 歴史と気候の関わり:歴史気候学のすすめ
【第15回】
 まとめ