Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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多摩地域学序説 小林 昌二
選択  2単位
【日本史・文化財学専攻】 12-1-1340-1715-01

1. 授業の内容(Course Description)
 帝京大学八王子キャンパスの所在する多摩地区の自然環境と歴史を理解するためのオムニバス形式の授業であり、対象は多摩丘陵を中心に多摩川流域、歴史上の武蔵国にも広がる。多摩川流域と多摩丘陵の自然的特色、考古学の対象となる先史時代から始め、古代、中世、近世へと多摩地域の歴史をたどり、現代の多摩地域を取り巻く諸問題についても考える。授業中に現場実習を行う回も設ける。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 本学が立地する多摩地域は自然と歴史の豊かな地域であり、そうした地元の自然と歴史を総合的に研究し、その研究した成果を地元に還元することは、大学に課せられた重要な使命であり、それは大学の研究者のみならず、大学院という高等研究教育機関に学ぶ学生にとっても有意義な営為である。その趣旨に基づいてこの地域の研究を自覚的に行い、新しい知見と認識を得ることができたか。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 この講義を担当する各教員が授業の中で発表する。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキストについてはこの講義を担当する各教員が発表・指示する。
 参考文献:新多摩川誌編集委員会『新多摩川誌』(河川環境管理財団、2001年)、今村啓爾『縄文の実象を求めて』(吉川弘文館、1999年)、荒井秀規「『東国』と『アズマ』」(『古代東国の民衆と社会』-古代王権と交流2)(名著出版、1994年)森田喜久男『日本古代の王権と山野河海』(吉川弘文館、2009年)、竹内誠『東京都の歴史』(山川出版社)、日野市史史料集『高幡不動胎内文書』、八王子千人同心史編集委員会『八王子千人同心関係史料集』(全4巻、八王子市教育委員会、1988~1989年)、村上直『八王子千人同心史料』(雄山閣、1975年)
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 各講義に対応する文献調査とその読破。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 少数による授業でもあり、欠席をせず、積極的に授業に参加してほしい。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 多摩丘陵と多摩川流域の自然 (今村 啓爾)
【第2回】
 多摩丘陵の石器時代遺跡   (今村 啓爾)
【第3回】
 縄文時代の狩猟採集生活   (今村 啓爾)
【第4回】
 都と武蔵国         (小林 昌二)
【第5回】
 古代国家と東国武蔵     (小林 昌二)
【第6回】
 平将門反乱の舞台      (小林 昌二)
【第7回】
 鎌倉幕府の多摩地域支配   (木村 茂光)
【第8回】
 多摩地域の荘園と公領    (木村 茂光)
【第9回】
 高幡不動胎内文書の世界   (木村 茂光)
【第10回】
 滝山城・八王子城と戦国期城郭(萩原 三雄)
【第11回】
 学外授業・多摩地域の中世遺跡の見学
              (萩原 三雄)
【第12回】
 遺跡に読む多摩地域の中世史 (萩原 三雄)
【第13回】
 八王子千人同心の成立    (南  啓治)
【第14回】
 八王子千人同心の展開と変容 (南  啓治)
【第15回】
 八王子千人同心の文化活動  (南  啓治)