Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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東洋史特殊講義3A- I 森  紀子
選択必修  2単位
【史】 12-1-1340-1873-10

1. 授業の内容(Course Description)
 <中国近世社会における異文化問題>
 中国近世、とりわけ明清時代は鎖国体制をとっていたにもかかわらず、欧州の大航海時代とも重なり、西洋人の中国への来訪が見られるようになります。中でもキリスト教宣教師の活動はめざましく、宮廷内部にもその影響力は増していきます。中華帝国はキリスト教の布教禁止と宣教師の活用という相矛盾した政策のもとに揺れていたわけです。本講義では明清帝国と欧州との関係、とりわけ海外交易、文化伝播、軍事的影響などの実態について、キリスト教宣教師とのかかわりから考えていきたいと思います。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 明清史における歴史的語彙を理解する。
 明清史を対外的視点から把握する。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 学期末試験の成績及び授業中に指示する課題、小テストの成績を加味して評価する。
 出席状況6割以上を受験資格とする。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 プリント資料を配布する。
 参考文献は授業中に適宜指示する。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 前回の配布資料に目を通して、講義の流れを再確認する。
 疑問点や不明な箇所をチェックしてノートに書きだしておく。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 プリント資料は当該時間内にしか配布しません。欠席する場合などは友人に確保を頼んでおくこと。また、学期末試験にも必要となりますから、きちんと保管して授業に携帯すること。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 問題の所在
【第2回】
 中国におけるキリスト教布教
 その前史
【第3回】
 明朝とキリスト教(1)
【第4回】
 明朝とキリスト教(2)
【第5回】
 明朝における仇教運動(1)
【第6回】
 明朝における仇教運動(2)
【第7回】
 満州族の興起と明清交代
【第8回】
 南明とキリスト教
【第9回】
 清朝の文化政策
【第10回】
 キリスト教宣教師の活動
【第11回】
 宮廷官僚とキリスト教
【第12回】
 反キリスト教勢力
【第13回】
 清初における天文官の問題
【第14回】
 キリスト教の内地布教
【第15回】
 まとめ