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授業の内容(Course Description) |
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<中国近代化の諸問題> 皇帝を頂点とする伝統的な中央集権社会も19世紀にはその体制疲労が露呈してきます。 アヘン戦争に敗北して以後の清朝政府は列強の圧力に対抗すべく、洋務運動、変法運動などの近代化策をすすめますが、辛亥革命の導火線となった保路運動(鉄道保全運動)がはるか西南の四川省で勃発します。そして革命以後の中国社会は軍閥割拠の様相を呈します。 その国土の広大さゆえに、もともと中国社会は中央と地方のかい離が避けがたく、地方行政の末端である「県」以下の基層社会では、常にある種の分散性、自立性がみられていたのです。本講義ではこのような中国社会の近代化をめぐる様々な問題を考察していきます。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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(1)中国地域社会の特性について理解すること。 (2)中国近代化の歴史的具体像を再構成すること。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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学期末試験の成績及び授業中に指示する課題、小テストの成績を加味して評価する。 出席状況6割以上を受験資格とする。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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毎回、プリント資料を配布する。 参考書は授業中に適宜紹介する。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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前回配布のプリント資料に目を通して、講義の流れを再確認しておく。 不明な箇所、疑問点などをチェックしてノートに書きだしておく。 四川省に関する書籍を検索し、各自の関心にそくして読み込んでみる。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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プリント資料は当該時間内にしか配布しません。欠席する場合などは友人に確保を頼んでおくこと。また、学期末試験にも必要となりますから、きちんと保管して授業に携帯すること。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 問題の所在 【第2回】 アヘン戦争とウェスタンインパクト(1) 【第3回】 アヘン戦争とウェスタンインパクト(2) 【第4回】 洋務運動(1) 【第5回】 洋務運動(2) 【第6回】 変法運動(1) 【第7回】 変法運動(2) 【第8回】 革命運動(1) 【第9回】 革命運動(2) 【第10回】 革命運動(3) 【第11回】 四川保路運動 【第12回】 辛亥革命 【第13回】 袁世凱 【第14回】 討袁運動 【第15回】 まとめ
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