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授業の内容(Course Description) |
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考古学の現在を知り将来を展望するひとつの手段は、考古学の歴史をふりかえってみることである。時代もわからない古物の収集、混沌とした不分明な状況からしだいに過去の明瞭な姿が解明されてきた。その過程で一つの過去の事実に対しても複数の異なった見解が出され、論争が巻き起こった。他の分野では論理や実験が論争に決着をつけるが、発掘によって得られる疑問の余地のない物的証拠が論争に決着をつけることが多いのは考古学の醍醐味である。ひとつの論争が終わった時、われわれは大きく前進したことを知るとともに、必ず新しい問題に直面していることに気がつく。このような研究の連鎖として考古学の歴史を知ることは、過去の調査、過去の研究の意味の理解につながり、事実の羅列を超えた学問の深い理解につながる。そして現在の諸課題の根源を知り、次に来るであろう課題を予測し、これからの考古学研究をリードしていく力を養うことにつながる。 考古学史Ⅰでは日本考古学の学史について学ぶ。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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学史という視点から日本考古学の特質と現在の到達点を知り、今後の課題と展望を目指す。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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ペーパー試験 主に重要な発見・研究・論争の展開・新技術について。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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授業の進行に合わせ、授業中にあげる。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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授業であげる学史的な論文の実物をできるだけ読むように努めていただきたい。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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学史という観点から考古学の成り立ちと発展を理解するための授業であり、専門家になるのに必要な知識の教授であることを意識して受講していただきたい。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 江戸時代までの古物収集と記述 【第2回】 西洋の考古学の導入 【第3回】 民族論の時代 【第4回】 編年研究の進展 【第5回】 縄文・弥生・古墳時代の認識 【第6回】 大陸への進出、太平洋戦争と考古学 【第7回】 先土器文化の発見 【第8回】 年代論争 【第9回】 日本列島北部の考古学 【第10回】 日本列島南部の考古学 【第11回】 発掘調査の激増 【第12回】 古代の考古学の発展 【第13回】 中世・近世の考古学の展開 【第14回】 科学的分析の進展 【第15回】 弥生時代の開始年代をめぐって
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