Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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日本古代中世史研究 木村 茂光
選択  2単位
【日本史・文化財学専攻】 12-1-1340-3222-04

1. 授業の内容(Course Description)
 1)鎌倉時代の紀伊国粉河寺領に関する文献と史料を講読する。
 2)まず、同寺領に関する基本文献を講読し、関係史料読解のための基礎知識を習得する。
 3)続いて、関連史料の読解を受講生の輪番で行う。
 4)3)の報告に際しては、地図・地形図などを活用し、具体的な地域史の把握に努める。
 5)3)の報告に基づき、質疑・討論を行い、粉河寺領の特徴を理解する。
 6)講義の成果を現地で確認するために、夏期休暇を利用し、現地調査を試みる。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 1)粉河寺領を素材に、中世地域史の方法を鍛える。
 2)古文書以外の資料を利用して、複合的な歴史像を構築する能力を身につける。
 3)現地調査を円滑に行うための多様な能力を身につける。
 4)1)から3)に基づいて、地域の全体的な特徴を把握する能力を養う。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 出席を重んじ、報告の準備・内容、そしてその後の質疑への参加状況を総合的に加味して評価する。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキスト:『粉河町史』資料編の「中世編」を用いる。なお、該当箇所は講義に際してコピーを配布する。
 参考文献:『粉河町史』通史編、ないし『和歌山県史』通史(中世)編。受講生が活用できるように私蔵本を持参する。その他個別論文は、講義開始時にリストを配布する。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 必ず予習・復習を行うこと。
 参考文献は、順次読了するよう心がけること。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 中世の地域史に関心がある院生の受講を希望します。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 講義の持ち方、担当史料の分担の確認などを行う。
 中世粉河寺とその所領についての概観を講義する。
【第2回】
 中世粉河寺領に関する個別論文の輪読①
【第3回】
 中世粉河寺領に関する個別論文の輪読②
【第4回】
 中世粉河寺領に関する個別論文の輪読③
【第5回】
 中世粉河寺領に関する個別論文の輪読④
【第6回】
 中世粉河寺領に関する史料の読解①
【第7回】
 中世粉河寺領に関する史料の読解②
【第8回】
 中世粉河寺領に関する史料の読解③
【第9回】
 中世粉河寺領に関する史料の読解④
【第10回】
 中間まとめの議論(次回以後の内容を決定)
【第11回】
 中世粉河寺領に関する史料の読解⑤
【第12回】
 中世粉河寺領に関する史料の読解⑥
【第13回】
 中世粉河寺領に関する史料の読解⑦
【第14回】
 中世粉河寺領に関する史料の読解⑧
【第15回】
 全体の総括と現地調査の基本方針の確定
 番 外  夏期休暇中  粉河寺領の現地調査