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授業の内容(Course Description) |
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1)鎌倉時代の紀伊国粉河寺領に関する文献と史料を講読する。 2)まず、同寺領に関する基本文献を講読し、関係史料読解のための基礎知識を習得する。 3)続いて、関連史料の読解を受講生の輪番で行う。 4)3)の報告に際しては、地図・地形図などを活用し、具体的な地域史の把握に努める。 5)3)の報告に基づき、質疑・討論を行い、粉河寺領の特徴を理解する。 6)講義の成果を現地で確認するために、夏期休暇を利用し、現地調査を試みる。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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1)粉河寺領を素材に、中世地域史の方法を鍛える。 2)古文書以外の資料を利用して、複合的な歴史像を構築する能力を身につける。 3)現地調査を円滑に行うための多様な能力を身につける。 4)1)から3)に基づいて、地域の全体的な特徴を把握する能力を養う。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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出席を重んじ、報告の準備・内容、そしてその後の質疑への参加状況を総合的に加味して評価する。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキスト:『粉河町史』資料編の「中世編」を用いる。なお、該当箇所は講義に際してコピーを配布する。 参考文献:『粉河町史』通史編、ないし『和歌山県史』通史(中世)編。受講生が活用できるように私蔵本を持参する。その他個別論文は、講義開始時にリストを配布する。
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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必ず予習・復習を行うこと。 参考文献は、順次読了するよう心がけること。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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中世の地域史に関心がある院生の受講を希望します。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 講義の持ち方、担当史料の分担の確認などを行う。 中世粉河寺とその所領についての概観を講義する。 【第2回】 中世粉河寺領に関する個別論文の輪読① 【第3回】 中世粉河寺領に関する個別論文の輪読② 【第4回】 中世粉河寺領に関する個別論文の輪読③ 【第5回】 中世粉河寺領に関する個別論文の輪読④ 【第6回】 中世粉河寺領に関する史料の読解① 【第7回】 中世粉河寺領に関する史料の読解② 【第8回】 中世粉河寺領に関する史料の読解③ 【第9回】 中世粉河寺領に関する史料の読解④ 【第10回】 中間まとめの議論(次回以後の内容を決定) 【第11回】 中世粉河寺領に関する史料の読解⑤ 【第12回】 中世粉河寺領に関する史料の読解⑥ 【第13回】 中世粉河寺領に関する史料の読解⑦ 【第14回】 中世粉河寺領に関する史料の読解⑧ 【第15回】 全体の総括と現地調査の基本方針の確定 番 外 夏期休暇中 粉河寺領の現地調査
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