Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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日本史籍講読2A- I 木村 茂光
選択必修  2単位
【史】 12-1-1340-3222-09

1. 授業の内容(Course Description)
 1)鎌倉時代を研究するうえでの基本史料である『吾妻鏡』の講読を行う。とくに、研究が遅れているといわれる建久年間の記事を輪読する。
 2)受講生は、分担箇所の「読み下し」「現代語訳」を行い、担当箇所の内容の特色を発表する。そのうえで、史料中で関心をもった事件・事柄・人物になどについて「補足報告」を行う。
 3)上記の報告内容については、すべてレジュメを作成する。
 4)報告後、受講生全員で質疑・討論を行う。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 1)和製漢文で書かれた『吾妻鏡』を読解する能力を身につける。
 2)叙述されている記事の特色を的確に把握する能力を養う。
 3)関心をもった事件・事柄・人物などに関して研究し発表する能力を身につける。
 4)鎌倉幕府成立過程における建久年間の意義を理解する。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 出席点と分担箇所の発表と補足報告の内容のレベル、そして討論への参加状況を総合的な判断する。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキスト:新訂・増補国史大系『吾妻鏡』を使用するが、講義に際して該当箇所のコピーを配布する。
 参考文献:その都度指摘するが、大山喬平『鎌倉幕府』(小学館)、山本幸司『頼朝の天下草創』(講談社)などに目を通しておくことを薦める。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 1)和製漢文とはいえ、初めて読解する学生諸君には外国語に近いので、毎回読み下し・現代語訳を予習した上で、講義に望むことが望ましい。
 2)史料を読めなければ卒業論文も書けないので、日本中世史を専攻しようと思っている学生は、「Ⅰ」・「Ⅱ」ともに受講すること。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 一語・一句ごとに史料を丁寧に読解する忍耐力が必要です。その覚悟のない学生は受講しないようにして下さい。
 そのためにも予習は必須です。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 講義の内容・講義の進め方などに関するガイダンス。講読分担の確認。
 『吾妻鏡』の特色に関する簡単な説明。
 建久年間以前の政治史の簡単な紹介。
【第2回】
 『吾妻鏡』第2巻 p367~68
【第3回】
 『吾妻鏡』第2巻 p369~70
【第4回】
 『吾妻鏡』第2巻 p371~72
【第5回】
 『吾妻鏡』第2巻 p373~74
【第6回】
 『吾妻鏡』第2巻 p375~76
【第7回】
 『吾妻鏡』第2巻 p377~78
【第8回】
 『吾妻鏡』第2巻 p379~80
【第9回】
 『吾妻鏡』第2巻 p381~82
【第10回】
 『吾妻鏡』第2巻 p383~84
【第11回】
 『吾妻鏡』第2巻 p385~86
【第12回】
 『吾妻鏡』第2巻 p387~88
【第13回】
 『吾妻鏡』第2巻 p389~90
【第14回】
 『吾妻鏡』第2巻 p391~92
【第15回】
 まとめと全体討論