Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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日本史特殊講義8A- II 田中 宏巳
選択必修  2単位
【史】 12-1-1340-3241-10

1. 授業の内容(Course Description)
 戦前の軍人には伝記が存在する例が多い。自序伝も加えるとかなりの数になる。戦後に活躍した人物の伝記が非常に少ないことと比較すると、伝記編纂は戦前の文化の一つの特徴であるといえよう。
 講義では、軍人の伝記を資料源に、主人公の象徴的事績と関連づけながら、その足跡と歴史的役割を論じたい。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 人物を通して時代を見る、歴史を見ることができること、歴史には人間の温もりがあることを学んでほしい。
 歴史的人物の名前と事績を知り、関係した諸事件とのつながりについて考えることで、歴史を多面的に眺める必要性を理解する。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 レポート発表ができれば、それを成績の80%とし、残りは出席回数、提出レポートで評価する。
 発表ができない場合、レポート提出、出席数等により評価する。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 講義で取り上げた人物については伝記が存在するが、新刊本はほとんどない。詳しく知りたい場合には、古書になった伝記を参照することを勧めるが、ない場合には、『日本海軍史』の奉職履歴編、『日本陸海軍総合事典』等を利用してほしい。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 授業において適宜に指示を出す。
 全国的に流通しなかった伝記もあるので、自ら新しい資料を探すつもりで関係資料を収集してほしい。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 本講義で取り上げる人物は限られている。これ以外の人物の伝記に興味があれば、レポートにまとめて発表してほしい。
 また私家版で頒布された伝記もあるので、そうした伝記について紹介してほしい。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 誰を取り上げるか
【第2回】
 赤柴八重蔵と陸軍士官学校
【第3回】
 赤柴八重蔵と本土決戦
【第4回】
 寺内寿一と現役武官制
【第5回】
 寺内寿一と南方軍の戦い 
【第6回】
 山本五十六と三国同盟
【第7回】
 山本五十六と連合艦隊
【第8回】
 山下奉文とマレー作戦
【第9回】
 山下奉文と東條英機
【第10回】
 今村均と自給自足
【第11回】
 草鹿仁一とラバウル海軍航空隊
【第12回】
 安達二十三とニューギニア戦 Ⅰ
【第13回】
 安達二十三とニューギニア戦 Ⅱ
【第14回】
 安達二十三とラバウル裁判
【第15回】
 まとめ