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授業の内容(Course Description) |
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国勢調査を例外とすれば、さまざまな社会現象の全てを調査し尽くし、数え尽くすことは事実上不可能です。税務調査も標本調査であるとか?統計学は、数え尽くすことが困難な全体を、その部分である標本を調べて推測する方法です。 「少ないデータからどのように正確に全体を推測するか」という社会調査の精度の問題を自覚的に意識し、区間推定や必要なサンプル数がどのように決められているかを解説します。統計的検定を論理的に理解し、論理的な思考を養うとともに、誤った判断に対して注意深くなることを目標とします。また、経済分析に多用される重回帰分析の基本的な考え方と応用例を解説します。2単位の授業で数理的な理論と計算方法を完全に理解することは難しいので、統計学はどのようなもので、どのように応用されているのかを理解してもらうことを目標とします。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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統計学の基礎から学んで、重回帰分析などの統計分析結果を評価できるようになることをめざします。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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宿題・課題及びLMSの小テストの達成度20%、レポートの得点40%、出席点40%として評価します。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキスト:『社会調査法入門(有斐閣ブックス)』盛山 和夫 著(有斐閣) 参 考 書:『初等統計学(第4版)』P.G.ホーエル(培風館)
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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LMS上の教材を授業終了後に毎回処理してもらう。あと重回帰分析のレポートをなるべくそれぞれの専門に即して実践してもらう。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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テキストは前期の社会調査論特講で使ったものです。PCの使える教室を使用するつもりですが、場合によってはノートPCを使用することもあります。統計学を楽しみながら理解したいものです。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 統計学とは何か(母集団と標本) 【第2回】 標本データの整理と記述等計量 【第3回】 主要な確率分布─正規分布 【第4回】 正規分布と標準得点─標準偏差の意味─ 【第5回】 標本抽出法─ランダム・サンプリング─ 【第6回】 平均値の分布─中心極限定理─ 【第7回】 推定(区間推定)とサンプル数 【第8回】 スチューデントのt 分布 【第9回】 平均値の検定 【第10回】 平均値の差の検定(割合の検定) 【第11回】 t 検定 【第12回】 相関関係 【第13回】 回帰の考え方 【第14回】 重回帰分析のモデル 【第15回】 重回帰分析の応用例
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