Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

ひとつ前のページへ戻る 教授名で検索

 
社会調査実習 I 神山 英紀
選択必修  2単位
【社会】 12-1-1350-0156-06

1. 授業の内容(Course Description)
 本実習は、社会調査法や社会統計学などで学んだ知識・技術を、実際に社会調査を行うことを通じて体得することを目的とする。
 まず、社会調査法の基礎を復習してから、受講者自身の問題関心に応じた調査テーマを構想していくつかの班を作る。具体的な作業は班単位で行うことになる。社会調査のプロセスのうち、社会調査実習 I では仮説の構成と調査票の作成を中心に行い、IIでは、サンプリングについて学び、調査の実施、統計ソフトSPSSによるデータの集計・分析、報告書の作成を行う。
 なお調査テーマは履修者の希望を集約しながら決める予定です。ちなみに、これまでのテーマは「大学生の社会性とキャリア形成についての調査」・「大学生の交際と出費についての調査」などです。
 ●秋期の「社会調査実習II」を続けて履修する必要があります●
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 調査の企画から報告書の作成までにまたがる社会調査の全過程をひととおり実習を通じて体験的に学習するなかで、調査の企画・仮説構成・調査項目の設定・質問文・調査票の作成・対象者・地域の選定・サンプリング・調査の実施(調査票の配布・回収、面接)・集計・分析・仮説検証・報告書の作成について理解し、また、実際にアプリケーション・ソフトを利用した量的データの統計的分析に習熟すること。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 課題提出30%程度、出席状況・参加態度等の平常点70%程度の割合で評価する。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 飽戸 弘『社会調査ハンドブック』(日本経済新聞社)
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 皆で進めてゆく実習の授業ですから、進度を合わせてゆくためにも、授業時間外の作業は欠かせません。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 ・実習の授業ですから、原則、毎回出席する必要があります。
 ・1年を通じて、周囲の人々と協力しあい、1つのことを成し遂げようとする意欲が求められます。楽しく積極的に作業をしましょう。
 ●この科目専用の実習室を運営してゆくため、実習費(1年分)を5月ごろに納めてもらう必要があります●
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 実習の進め方
 年間計画
【第2回】
 調査の企画(1)
 調査テーマについて考える
【第3回】
 調査の企画(2)
 調査テーマと調査対象の設定
【第4回】
 調査の企画(3)
 作業班の構成と役割分担
【第5回】
 仮説の構成(1)
 理論仮説
【第6回】
 仮説の構成(2)
 作業仮説
【第7回】
 調査項目の設定(1)
 質問項目の選定
【第8回】
 調査項目の設定(2)
 質問文の作成
【第9回】
 調査項目の設定(3)
 質問文の作成
【第10回】
 調査票のレイアウト(1)
 質問の順序の検討
【第11回】
 調査票のレイアウト(2)
 書式の整備
【第12回】
 プリテスト
【第13回】
 プリテストの結果の検討
【第14回】
 調査票の修正
【第15回】
 調査票の印刷