Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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社会調査法 I 神山 英紀
必修  2単位
【社会】 12-1-1350-0156-08

1. 授業の内容(Course Description)
 現代社会のさまざまな局面で、社会調査が行われており、政策決定や経営戦略などの意思決定において重要な役割を担っていることを理解しさせる。そのような場合、高度な信頼性が求められることを理解させる。そして、信頼性の高い社会調査とは、どのように計画されて実施されなければならないかを論ずる。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 社会調査の意義と諸類型に関する基本的事項について、すなわち、社会調査史・社会調査の目的・調査方法論・調査倫理・調査の種類と実例・量的調査と質的調査・統計的調査と事例研究法、・国勢調査と官庁統計・学術調査・世論調査・マーケティング・リサーチなどのほか、調査票調査やフィールドワークなど、資料やデータの収集から分析までの諸過程に関する基礎的な事項について理解すること。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 試験(70%)+出席等の平常点(30%)(詳細は講義開始後に文書にして配布する予定)。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 盛山 和夫『社会調査法入門』有斐閣ブックス 
 原 純輔・海野 道郎『社会調査演習 第2版』東京大学出版会
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 テキストや、開講時に配布される冊子『社会調査法Ⅰ・Ⅱワークブック』を使って、予習・復習を行ってください。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 社会調査法IIとともに、極力、毎回出席し、作業を積極的に行ってください。電卓などの用具の持参を求めることがあります。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 社会調査とは何か
 社会調査の社会的な役割や目的を実施例をもとに解説し、社会調査に関する理解を高める。
【第2回】
 社会調査の歴史と現在
 大サンプルと定型的データの収集
 20世紀初頭の社会調査から現在の社会調査へ。その変化の内容と意義と要因を理解させる。
【第3回】
 調査票調査と質的調査
 統計的な調査と事例研究法、及びフィールドワーク
【第4回】
 学術調査、世論調査、マーケティング・リサーチ
 学術調査、世論調査、マーケティング・リサーチの相違を解説する
【第5回】
 社会調査の設計(1)仮説を立てて調査する
 仮説とは何か。理論命題と作業仮説と指標
【第6回】
 社会調査の設計(2)仮説の構成
 先行研究のサーベイと2次データの利用可能性。官公庁統計の利用
【第7回】
 米社会学会社会調査倫理綱領をもとに社会調査倫理について学ぶ
【第8回】
 社会調査の設計(3)調査方法の選択
 クロスセクショナル調査法、パネル調査法、繰り返し調査法
【第9回】
 社会調査の設計(4)全数調査と標本調査
 全数調査と標本調査を比較しその得失を論じる。調査の精度
【第10回】
 社会調査の設計(5)サンプリングの重要性
 サンプリングの重要性をアメリカ大統領選の予測の歴史から検討する
【第11回】
 社会調査の設計(6)無作為抽出法と有意抽出法
【第12回】
 社会調査の設計(7)単純ランダム・サンプリングと系統的抽出法の具体的手順
【第13回】
 社会調査の設計(8)
 多段抽出法と層化抽出法
【第14回】
 社会調査の設計(9)調査票配布・回収方法のアラカルト
 郵送法、留置き法、集合調査法
【第15回】
 社会調査の設計(10)
 調査票配布・回収方法のアラカルト
 面接法、電話調査法、Webページの得失