Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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マス・コミュニケーション研究 大沼 孝司
選択  2単位
【社会】 12-1-1350-1835-02

1. 授業の内容(Course Description)
 マス・コミュニケーションは不特定多数の受け手にマス・メディアを通じて大量に記号や情報を伝達することをいう。我々が社会生活を送る上でマス・コミュニケーションから受ける影響は非常に大きく、人間生活のあらゆる側面に浸透し、そこで重要な役割を担っている。
 授業ではマス・コミュニケーションとは何なのか、どのような役割を負っているのか、その効果の度合はどうなのか、世論形成にどのように関わっているのか等を説明する。
 また、IT革命により情報の流れや受け手の意識が大きく変わり、マス・コミュニケーション自体が根底から変質していることに注目していきたい。授業では市民メディアの現状と可能性なども取り上げる予定だ。こうした基礎的なテーマを踏まえ、マス・コミュニケーションに大きな役割を持つマス・メディアの具体的問題を考えていく。大きなくくりとしては、マス・メディアと公権力との関係がある。この関連では冤罪(えんざい)や国策捜査問題、政治経済にありがちな情報操作問題などがテーマになる。また、人権・プライバシー問題や誤報・やらせ等の問題も取り上げる。
 その上で、マス・メディアの中の「報道をゆがめるもの」を明確にし、その是正の動きを紹介したい。
 授業内容や順番は変わることがある。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 社会生活を送る上で欠くことのできない、マス・コミュニケーションの構造と特性を理解することが求められる。マス・メディアが世論の形成過程すべてに深く関わっていることを知ることも必要だ。
 また、インターネットの普及がマス・コミュニケーションをどのように変質させているのか、今後どう展開していくのかなどの理解を深めていきたい。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 評価を平常点、試験点の合計とし、それぞれの比率は全体を100として、平常点30、試験点70とする。平常点は通常の授業態度。試験は期末に論述の形で実施するほか、期中に小テストを行う予定。試験問題は授業時に配布するプリント、板書から出題する。単位取得は合計点数が60点以上。期末試験の欠席者は0点の評価になる。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキストはとくに使わず、講義ごとにプリントを配布する。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 参考文献を授業で伝えるので図書館等で読んでおくこと。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 マス・コミュニケーションについて、とくにマス・メディアについての理解は社会生活を送る上で必要になる。欠席、遅刻などせずに積極的に授業に取り組んでもらいたい。
 板書や口頭で重要なことを説明する場合が多いので、必ずノートを取るくせをつけるようにしてもらいたい。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 ジャーナリズムとは何か
【第2回】
 フレーミング機能①
【第3回】
 フレーミング機能②
【第4回】
 客観報道の原則
【第5回】
 発表ジャーナリズムの落とし穴①
【第6回】
 発表ジャーナリズムの落とし穴②
【第7回】
 政治報道のありかたとは
【第8回】
 権力とメディア①
【第9回】
 権力とメディア②
【第10回】
 権力とメディア③
【第11回】
 テレビメディアの特性①
【第12回】
 テレビメディアの特性②
【第13回】
 ジャーナリズムと倫理①
【第14回】
 ジャーナリズムと倫理②
【第15回】
 期末試験