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授業の内容(Course Description) |
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現代の我々がつかう社会思想上の観念は、ほとんど古代以来の西洋で発達したものである。民主主義、立憲主義、政教分離、市民社会、社会契約などいずれもそうである。この講義では、それらの中から主なものを選び、その特徴や論理的連関、それらが形成された社会的背景、歴史的な継承発展関係などを概観する。必要に応じて中国や日本の社会思想と比較する。とりあげる主題については下記の授業計画を参照のこと。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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日本は19世紀半ばに「西欧の衝撃」をうけ、上記したような観念や制度を西洋から摂取しはじめた。この異質な文明との接触に起因する混乱は、今も進行中といえる。この講義では、我々の立っている歴史的な位置や直面している問題を認識するために、西洋社会思想史上の主な観念を正しく理解することをめざす。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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定期試験(80%)。期末試験の欠席者は0点の評価となるので注意すること。 平常点(20%)。毎回の講義への出欠状況をみて、平常点の評価に反映させる。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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教科書はないが、福田歓一著『政治学史』(東京大学出版会)はよい参考書になるであろう。
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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授業のおりに、上記の参考書の該当箇所以外に、各回の講義内容と密接に関連する研究書の章や節、雑誌論文などを指示するので、予習復習をする際に必ず参照すること。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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遅刻しないこと。私語しないこと。 質問の機会を与えるので、講義で分からないことは、遠慮なく質問すること。 この科目では、歴史上の思想家と対話して、彼らのいう所を自分の頭で理解することが大切である。その点で辛抱強さや、現代人としての自分の価値観や見方から離れて、相手に即して相手を理解する柔軟さが必要になる。そうした点に留意して講義をきいてほしい。また週に一度講義を聴いてノートをとるだけでは、十分な理解に達することは難しい。知識を真に身につけるためにも、予習復習を欠かさないようにして欲しい。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 講義の趣旨説明 【第2回】 古代ポリスの思想 【第3回】 ローマの社会思想とキリスト教 【第4回】 中世の立憲主義 【第5回】 マキャベリの政治理論 【第6回】 宗教改革の社会思想的意味 【第7回】 近代的な主権の概念 【第8回】 近代社会契約理論(Ⅰ)-ホッブズ 【第9回】 近代社会契約理論(Ⅱ)-ロック 【第10回】 近代社会契約理論(Ⅲ)-ルソー 【第11回】 モンテスキューの権力分立論 【第12回】 啓蒙主義と保守主義 【第13回】 「市民社会」の二概念 【第14回】 社会主義の諸潮流 【第15回】 「自由」の二概念
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