Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

ひとつ前のページへ戻る 教授名で検索

 
日本近代化論 I 平野 敏政
選択  2単位
【社会】 12-1-1350-1864-09

1. 授業の内容(Course Description)
 私たちが暮らす現代社会は、明治維新以降の150年以上にもわたる長い近代化過程の結果とし形成されたものである。わが国の現代社会について考え、現代社会の諸問題を考察するためには近代化過程の中に生起した様々な社会変動について検討する必要がある。
 周知のように近代化は、ヨーロッパを起源とするグローバルな社会変動である。そこには、グローバリゼーションという言葉で表現される歴史や文化や国境を越えた一般的な特徴を見出すことができるが、同時に、歴史や文化、民族性に基礎づけられたローカライゼーションともいうべき独自性のある近代化もみられるのである。とくにわが国はヨーロッパ文化圏以外でいち早く近代化を成し遂げたことでよく知られている。そしてまた、その近代化過程がヨーロッパの近代化をコピーするような単純な西欧化ではなかったこともよく知られている。
 本講義では、グローバリゼーションとローカライゼーションという二つの視点から日本の近代化過程の特質を検討する。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 近代化の一般的、通文化的特質の理解と日本社会の近代化の文化的、民族的特徴について理解する。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 試験(80%) 出席点(20%)
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 参考文献:『近代とはいかなる時代か』A.ギデンズ 松尾精文 小幡正敏訳 而立書房 1993.12
      『再帰的近代化』U.ベック A.ギデンズ S.ラッシュ 松尾精文他訳 而立書房 1997.7
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 modern societyとpost-modern societyについてそれぞれの特質を調べる。
 財閥と日本の近代化の関連について調査する。
 リスク社会について学ぶ。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 授業には必ず出席してほしい。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】~【第5回】
 M.ウエーバーの近代化論
【第6回】~【第10回】
 A.ギデンズの近代化論
【第11回】~【第13回】
 日本近代化の社会的基盤
【第14回】・【第15回】
 日本近代化の特徴