Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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宗教学 I 藤本 龍児
選択  2単位
【社会】 12-1-1350-3249-03

1. 授業の内容(Course Description)
 あなたは「宗教」を信じていますか?
 多くの日本人は「宗教」を信じていない、と答えます。
 そればかりか「宗教」についてはマイナスイメージを持つ人が少なくありません。
 ところで、あなたは「おみくじ」をひいたり「占い」をしたりしたことはありませんか?
 あるいは「初詣」に行ったり「クリスマス」を祝ったりしたことはないでしょうか?
 もしかしたら「初日の出」を拝んだり「神仏」に願(がん)をかけたりしたことがあるかもしれません。
 それら、多くの日本人がおこなっていることと「宗教」は何が違うのでしょう?
 少なくとも日本人は、そこに違いがあると思っており、およそ次のように考えているようです。
 自分たちがしているのは、いわゆる「宗教」とは違い、せいぜい「宗教的なもの」に過ぎない、と。
 この講義では、そのような「宗教」と「宗教的なもの」の違いについて考えます。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 「宗教」と「宗教的なもの」の違いについて、自分なりにイメージできるようになる。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 ・原則として8割以上の出席を前提とする。
 ・適宜おこなう感想文の提出を必須とする。
 ・試験において講義内容とテキストにかんする理解度を問う。
 ・以上に授業態度をくわえ、総合的に判断する。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 藤本龍児『アメリカの公共宗教:多元社会における精神性』NTT出版、2009年。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 この講義には、特別な前提知識は必要ありません。
 しかし内容を理解するには、自分の経験と合わせて考えることが重要になります。
 講義中はもちろん、日常生活のなかでも、実体験と合わせて考えてみるようにしてください。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
7.
授業の計画(Course Syllabus)
 講義は以下のような内容を計画しています。
 ただし、受講者の理解や関心に応じて柔軟に改変していきます。
【第1回】
 はじめに
【第2回】
 なぜ人は祈るのか
【第3回】
 シャーマニズム
【第4回】
 利益信仰・山岳信仰
【第5回】
 儀式や儀礼
【第6回】
 「お祭り」について
【第7回】
 先祖祭祀
【第8回】
 聖と俗
【第9回】
 神話
【第10回】
 キリスト教
【第11回】
 イスラーム
【第12回】
 仏教
【第13回】
 儒教
【第14回】
 神道と民俗信仰
【第15回】
 おわりに