Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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社会学文章表現研究 II 三重野 卓
選択  2単位
【社会】 12-1-1350-3251-10

1. 授業の内容(Course Description)
 本講義は、「社会学文章表現研究Ⅰ」の続編である。本講義においても、資料を配布し、その読み方を解説し、学生に感想を書いてもらう。まず、官庁(内閣府、厚生労働省、ほか)、地方自治体の報告書、統計データ(国の基幹統計、ほか、例えば、国勢調査、労働力調査、家計調査)の読み方を示す。
 社会学においては、「~社会学」といった領域別社会学がある(これは、連字符社会学といわれている)。ここでは、具体的な領域別社会学のうちの幾つか(福祉社会学、家族社会学、地域社会学)、および階層論について、論文(含む、本の一章)を配布し、その読み方を示し、かつ、批判的な目をもつように指導する。なお、福祉社会学は、三重野の専門領域である。こうした論文を精読することにより、社会現象、社会問題に対して、より深くアプローチすることにしたい。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 ①国、地方自治体の報告書、統計データの収集方法を理解し、また、それらを読み解く能力を養うこと。
 ②具体的な領域別社会学の論文について、読解力を養うこと。
 ③こうした資料を精読することにより、社会現象、社会問題を読み解く目を養うこと。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 成績評価は、出席点、および、授業の終了時の感想文(5回程度)、さらに、レポート(1回)による。レポートでは、「社会学文章表現研究Ⅱ」で取り扱う領域の中から各自、テーマを考え、執筆してもらう。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキストは使用しない。題材となる論文、資料を配布する。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 取り扱う分野別社会学の文献に常に注意して欲しい。また、授業中に配布する論文について、授業後にも理解を深めて欲しい。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 ここで扱う領域は、現代的な問題に関連している。例として配布する論文を通し、現代社会について興味を持って欲しい。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 (イントロダクション) 「社会学文章表現研究Ⅰ」(論文レポートの執筆方法、理論構築の方法、理論、実証論文の読み方)を振り返り、さらに本講義の方針、見取り図を示す。
【第2回】
 (官庁、地方自治体の報告書) 官庁(内閣府、厚生労働省、ほか)、地方自治体の報告書の収集方法、その実際を示し、読み方を解説する。
【第3回】
 (官庁、地方自治体の統計データ) 実際の統計データの収集方法を解説し、さらに、統計データの読み方を指導する。
【第4回】
 (福祉社会学研究Ⅰ) 福祉社会学の論文を配布し、その読解方法を説明する。なお、以下で扱う資料は、本の章、および論文である。例えば、『講座・社会変動』(ミネルヴァ書房)、『講座 社会学』(東京大学出版会)、雑誌としては、「社会学評論」、「福祉社会学研究」、「社会政策研究」、「家族社会学研究」などから選定する。
【第5回】
 (福祉社会学研究Ⅱ)
【第6回】
 (福祉社会学研究Ⅲ)
【第7回】
 (福祉社会学研究Ⅳ)
【第8回】
 (福祉社会学研究Ⅴ)
【第9回】
 (家族社会学研究Ⅰ) 家族社会学の論文を配布し、その読解方法を説明する。
【第10回】
 (家族社会学研究Ⅱ)
【第11回】
 (地域社会学研究Ⅰ) 地域社会学の論文を配布し、その読解方法を説明する。
【第12回】
 (地域社会学研究Ⅱ)
【第13回】
 (階層論研究Ⅰ) 階層論研究の論文を配布し、その読解方法を説明する。
【第14回】
 (階層論研究Ⅱ)
【第15回】
 (まとめ) 以上、具体的な文献研究の方法を解説し、研究の方向性を示す。