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授業の内容(Course Description) |
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一説によれば、心理療法と呼ばれるものは少なくとも400種類以上はあるという。本講義では、精神分析的心理療法の学習をベースにしつつ、様々な心理療法を俯瞰し、どのような心理療法にも通底すると思われる臨床心理面接の基本から実践・応用までを学ぶことを目標とする。松木(2005)は、“…私たちが誰かのこころに援助したいと真剣に思うのなら、私たちの理解と技量はこれくらいでいいんだとの安易さや簡便さは望まれるべきではありません。またこころを私利や欲望から安易にあつかうのは罪悪です。大いなる努力や没頭、禁欲、根気、ときとして犠牲が必要であるとしても、こころのもっとも深いところに出会い、働きかけられるものを真摯に学ぼうとしてよいではありませんか”と述べている。実証することは困難なことが多いかもしれないが、「人と人との関わりで何かが変わるはず」という信念を持って、先人たちの経験からできるかぎりのことを学びたいと思う。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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本講義では、精神分析的心理療法をベースにしつつ、様々な心理療法を俯瞰し、どのような心理療法にも通底すると思われる臨床心理面接の基本から実践・応用までを学ぶことを目標とする。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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報告・討論への参加を通して、各自の理解力・考察力および表現力などを総合的に判断する。出席点も考慮する。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキスト、参考文献は、適宜、講義および下記HPで提示する。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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下記授業計画にあるように、教員の提示する文献の購読およびレクチャーと平行して、様々なテーマについて分担して文献を検索し、発表していただく予定である。十分に準備をしてくることが強く望まれる。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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適宜池田のHP(http://appsv.main.teikyo-u.ac.jp/~m-ikeda/index.htm)を参照すること。 真剣に学ぼうとしている他の院生の邪魔をしないこと(私語、携帯電話、担当時の欠席など)。 主体的・創造的な参加が望まれる。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 下記のテーマについて、発表者および討論者の分担を決める。 発表者は、様々なテキストや文献を検索し、レジュメA4(2~6枚程度)を作成し、クラスで30分間ほど発表することが求められる。その際、引用文献、参考文献は最低2つ以上を使用し、出典を明示すること。 討論者は、そのテーマについて予め勉強し、15分間ほど討論を主導する。 発表者、討論者はこうした討論において中心的役割をになうことを求められるが、他の履修者も全員、事前にそのテーマについて学習し、討論に積極的に参加することが求められる。 講義の順番、進行は、履修者数や進行具合によって適宜調整する。 それぞれ年間で2テーマ程度が担当となる予定である。 テーマ(予定) 1.来談者中心療法(ロジャース派) 2.ユング派(夢分析、箱庭療法) 3.認知行動療法(総論、うつ、認知再構成法、問題解決法)、 4.認知行動療法(強迫性障害、トラウマ) 5.家族療法 6.遊戯療法(アクスライン) 7.遊戯療法(メラニー・クライン、アンナ・フロイト、ウィニコット) 8.森田療法、内観療法 9.ブリーフセラピー 10.交流分析 11.臨床動作法 12.芸術療法・表現療法 13.フォーカシング 14.エンカウンターグループ、集団精神療法 15.ゲシュタルト療法・サイコドラマ(心理劇) 16.心理教育、支持的精神療法 17.SST(リバーマンによる方法、べラックによる方法(ステップ・バイ・ステップ方式)) 18.トランスパーソナル療法(ウィルバー) 19.催眠療法・自律訓練法 20.ターミナルケア 21.産業カウンセリング 22.スクールカウンセラーの仕事、学生相談 23.ボーダーラインへの心理療法 24.危機介入 25.発達障害への療育 26.児童相談所・児童養護施設 その他、アサーション・トレーニング、コミュニケーション理論、システム理論、ジェノグラム、回想法・現実見当識訓練、自助グループ・ピアカウンセリング、司法領域、個人開業、子育て支援、アダルトチルドレン、地域精神保健、異文化カウンセリング、論理療法、実存分析、人間性心理学、現存在分析、対人関係療法、リラクセーションなど。 後半45分間は、教員が資料を準備しレクチャーを行う。まずは心理療法総論として、基本的な考え方、姿勢、見立て、初回面接、アセスメント面接などについて講義し、その後精神分析、精神分析的心理療法を中心としたレクチャーを行う予定である。 【第2回】~【第30回】 発表・討論 教員によるレクチャー
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