Web Syllabus(講義概要)

平成24年度

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心理学基礎文献研究 II 新谷 和代
必修  2単位
【心理】 12-1-1360-0290-06

1. 授業の内容(Course Description)
 個人に一生があるように、家族にも一生がある。「結婚」と同時に誕生した、ひと組の夫婦による家族は、子どもの誕生やその成長とともに拡大していくが、子どもの自立や高齢化とともに縮小に転じ、やがてはメンバーの死により役目を終えていく。この授業では、これら一連の「家族のライフサイクル」を、その段階毎の特徴を理解すると同時に、その段階に生じる様々な問題や課題(世代間や夫婦間の葛藤、非行などの子どもの逸脱行為やその解決方法など)について、ディスカッションを通して、解決方法を考えていく。テキストの輪読の他、新聞等の中の最新の家族問題についても触れる機会を持つ。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 前期では、家族に関する基礎的な文献・資料の検索方法、発表の仕方、ディスカッションの仕方、レポートのまとめ方について学んだ。後期では、小集団のグループディスカッションから全体ディスカッションまで、また自由討論形式からディベート形式まで、さまざまな討論場面を設定し、ディスカッション力を高めていく。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 理由なく3分の1以上欠席した者には単位を与えない。3回の遅刻は欠席1日とみなす。
  出席状況40%  発表とレジュメ25%  新聞雑誌発表15% 記述式ミニテスト20%
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキスト:瓜生 武『家族関係学入門』日本評論社 2004
 参考文献:適宜紹介する。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 日常的に新聞(ネットを含む)に目を通し、家族問題に関する考えを深めること。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 テキストや配布した新聞記事を事前に読んでくることを前提とした授業を行う。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 授業の進め方についてのオリエンテーション。

【第2回】~【第14回】
 テキスト「家族関係学入門」の以下の章を分担して、発表とディスカッションを行う(全体ディスカッション)。また、その章に関する新聞等の記事を紹介してディスカッションを行う回も持つ(グループディスカッション)。発表者は、レジュメを作成して発表する他、その章のテーマについての検討点をまとめ、ディスカッションを主導すること。

  第5章 子どもの成長 −自我を育む家族
  第6章 家族と社会 −学童のいる家族の生活−
  第7章 家族の絆 −思春期と中年期の葛藤−
  第8章 世代をつなぐ家族の機能 −子に支えられる人生の肯定−

 途中に記述式ミニテストを行う。

【第15回】
 まとめとテスト